タランチュラ

劇場公開日:

解説

ふくろうぐもと呼ばれる猛毒で有名なタランチュラ(原題)の天敵スズメ蜂のような男が次々と美女を襲撃する。製作・ストーリーはマルチェロ・ダノン、監督はパオロ・カヴァラ、脚本はルシール・ラークス、撮影はマルチェロ・ガッティ、音楽はエンニオ・モリコーネ、編集はマリオ・モッラが各々担当。出演はジャンカルロ・ジャンニーニ、ステファニア・サンドレッリ、クローディーヌ・オージェ、バーバラ・ブーシェ、ロッセーラ・ファルク、シルヴァーノ・トランキリ、アナベラ・インコントレラ、エツィオ・マラーノなど。

1971年製作/89分/フランス・イタリア合作
原題または英題:La tarantola dal ventre nero/Black Belly of the Tarantula
配給:メトロ
劇場公開日:1972年9月10日

ストーリー

ローマ。ラウラ(C・オージェ)の経営する美容スタジオは、集まる女たちの美容本能に奉仕するあらゆるものがそろっていた。その上、盲のマッサージ師(E・マラーノ)の指先きは、彼女たちを恍惚境へと連れていってくれる。ここの常連の一人マリア(B・ブーシェ)は愛人との情事を夫パオロ(S・トランキリ)に知られ、激しい口論をした翌朝、見るも無残な死体となって発見された。首には長い針が突き刺さり、腹部は鋭利な刃物で切り裂かれ大きく見開いた眼は、犯人が意外な人物であった驚ろきを示していた。この事件を担当したテリーニ警部(G・ジャンニーニ)は、早速パオロを調べ、夫婦喧嘩のもとになった写真を押収したがあいにく二つに引き裂かれ相手の男はわからなかった。続いて常連の一人ミルタ(A・インコントレラ)が同様の手口で殺された。テリーニ警部は、彼女の部屋から発見されたコカインと住所録によって一人の昆虫学者をつきとめた。彼の話でテリーニは、犯行の手口が毒ぐもタランチュラを料理するスズメ蜂のやり方そっくりなことを知った。スズメ蜂は、毒針でタランチュラの中枢神経を刺し、全身をマヒさせた上、おもむろにそのなめらかな黒い腹を裂く。事件はさらに、マリアの濡れ場写真を撮った写真屋とパオロ、フランカ、美容院のジェニーが殺されたことによって混乱していった。テリーニはラウラを追い、犯人を教えるという電話をもらって彼女の家に急行したがすでに殺された後だった。彼はすぐ家に電話をすると、妻アンナ(S・サンドレリ)の悲鳴が聞こえたかと思うとそのまま電話は切れる。車は深夜の町を全速力で突走った。ドアを蹴破って飛び込んだ寝室に覆面の男が今しもアンナの腹部にナイフを突き立てようとしていた。激しい格闘の末、覆面を取られた男は盲のマッサージ師だった。精神分析医の話によると、犯人はインポの偏執狂で、五年前妻の不貞と嘲笑に怒って殺し、やがて色情狂のマリアと知り合い、彼女の挑発や辱しめを受けて、落着いていた病が、再発し、次々に女を殺していた、というのだ。

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