第5惑星

劇場公開日:

解説

ある惑星に不時着した地球人とドラコ星人が始めは敵対しているが、そのうち心が通いあうようになるというSF。製作はスティーブン・フリードマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはスタンリー・オトゥール。監督は「ネバーエンディング・ストーリー」のウォルフガング・ペーターゼン。バリー・ロングイヤーの原作(のちにノヴェライズされた)に基づき、エドワード・カマラが脚色した。撮影はトニー・アイミ、音楽はモーリス・ジャール、ドラコ星人のデザインはクリス・ウェイラス、マット絵とドッグ・ファイト場面はILMが担当。出演はデニス・クェイド、ルイス・ゴセット・ジュニアほか。バヴァリア撮影所とカナリア諸島で撮影された。ドルビー・ステレオ。日本版字幕は戸田奈津子。デラックスカラー、パナビジョン。1986年作品。

1986年製作/108分/アメリカ
原題または英題:Enemy Mine
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1986年5月24日

ストーリー

21世紀末、地球人は宇宙へ進出し、ドラコ星人との間に壮烈な戦争をくり広げていた。ドラコの戦闘機が宇宙ステーションを襲撃、ダヴィッジ(デニス・クェイド)は迎撃し、敵機の撃墜に成功したものの、自機も損傷を受け惑星フィラインIVに不時着する。敵機も同じく不時着しており、ダヴィッジは戦死した親友の敵を討つために敵に接近する。フィラインIVは荒涼たる火山の溶岩からなり、化石のような巨木の林がどこまでも続く不毛地帯で、時折り隕石が降りそそいだ。ダヴィッジはドラコ星人を襲うが、逆にとらえられた。爬虫類のような皮膚をしたドラコ星人はジェリヴァ・シーガン(ルイス・ゴセット・ジュニア)と名乗った。隕石が落下し、生き残るために互いに協力しなければならなかった。ダヴィッジが砂の中に棲む怪獣に食われそうになった時、シーガンが助けてくれた。互いに相手の言葉を学び、意思が通じあうようになった。ダヴィッジにシーガンはドラコ星人の聖典タルマンを刻んだペンダントを与え′た。2人は一緒に隕石よけのシェルターで暮らすが、そのうちダヴィッジはこの生活が嫌になり、助けを求めて出発した。採掘場でドラコ星人の骸骨を発見。この時代、悪辣な地球人採鉱者がドラコ星人を奴隷にして採掘させていたのだ。ダヴィッジがシェルターにもどると、シーガンの様子が前と違っていた。なんと、ドラコ星人は雌雄同体でセックスなしに子供を産むというのだ。ダヴィッジはシーガンの腹から赤ん坊をとりあげる。シーガンはザミスと名付け、その子が名門の出であること、ドラコの長老の前につれていってほしいと頼んで息絶える。数年がたち、ザミス(バンパー・ロビンスン)は大きくなり、ダヴイッジを叔父としたっていた。ある日、宇宙船が飛来した。ダヴィッジが様子を見に行くと、採鉱者の宇宙船で、ドラコ星人が奴隷労働をさせられていた。ザミスが摺われ、救出に行ったダヴィッジは撃たれた。その後、宇宙軍に発見されたダヴィッジは死体として宇宙葬にされる直曲に息をふき返した。ザミス救出のため、戦闘機を盗むとフィラインIVに向かった。そして採掘場へ行くと、ザミスを助け、ドラコ星人を解放した。彼の行動がきっかけで、地球人とドラコ星人は戦争をやめることになった。ダヴィッジはザミスを長老の前につれて行く。(20世紀フィックス配給*1時間34分)

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0敵として戦い、やがて..

2021年10月28日
PCから投稿

1986作のクラシック映画。 宇宙戦争の際に、惑星に共に不時着した敵同士。捕まえたり、逆に捕虜にされたり。 やがて、力を合わせねば双方とも生きていけなくなり、協力し合い、理解し合って 友情を育む。 似た映画に、ポカホンタス、ダンスウィズウルブスが有ります。 白人対インディアンの構図がそのまま地球人対ドラコ星人に置き換えられます。 製作年度は5番惑星の方が先なので、参考にされたのかも知れませんね。 私は、感動しました。当時は子供は居なかったが、今ならまた違う見方ができるかもしれません。

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albertoberto

3.5中盤からええっ!という展開になり終わってみれば、まあまあ良かったと評価が変わりました

2020年7月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

敵の異星人と未開の惑星に二人だけになり、敵対するもそのうちに友情が芽生える まあ良くある陳腐なお話かと舐めておりましたら、中盤からええっ!という展開になり終わってみれば、まあまあ良かったと評価が変わりました 特撮はILM が担当しているので、そこそこ満足できるレベルです SFファンなら同じ監督のネバーエンディングストーリーよりはずっと楽しめるはず かといってSFファンならマストの作品かというと、そこまではとても言えません

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あき240

5.0敵を憎むなかれ

2018年9月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

既にクラシックにカテゴライズしても良いくらいムカシの映画になってしまって。邦題が救いの無いくらいダメなのはこの時代からなんだ、と妙なところにツボる。 ポロポロ泣ける映画だなんて夢想だにしておらず。夜襲を掛けられた気分の中で、ボロ泣きしてしまった経験から、今も劇場の席ではハンドタオルを手に持つことにしてる、ハンカチじゃなくて。 あの頃は若くって。Majorityは無条件に否定。「MinorすなわちInnovation」のこじつけのため言葉を弄し、最近はろくなモノが無いとうそぶく。大衆小説など決して手に取らず、内容は1/10も理解できない専門書を積み上げて自己満足。 そんな時分に見た作品です。 グロを乗り越えたら父性が芽生えました。父性は日を追うごとに発達します、し続けます、子供と引き離された後も。遂には宇宙ステーションのハッチを内側から撃破してしまうほどに。 いやーー、これリメイクして欲しいわ。 主人公は女性に置き換えて。父性は見たから、もう。次は母性で。

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bloodtrail