ソロモンとシバの女王
劇場公開日:1959年11月22日
解説
旧約聖書で有名なソロモンとシバの物語。クレーン・ウィルバーが書いたストーリーをジョージ・ブルース、アンソニー・ヴェイラー、ポール・ダッドリーが共同で脚色し、「戦争と平和」のキング・ヴィダーが監督した。撮影をフレディ・ヤング、音楽をマリオ・ナシンベーネが担当。主演は「悶え」のユル・ブリンナー、「掟」のジーナ・ロロブリジーダ、「イヴの総て」のジョージ・サンダース、「バラの刺青」のマリサ・パヴァン、他にデイヴィッド・ファーラー、ジョン・クロフォードら。総指揮エドワード・スモール、製作テッド・リッチモンド。
1959年製作/アメリカ
原題または英題:Solomon and Sheba
配給:日本アライド・アーチスツ
劇場公開日:1959年11月22日
ストーリー
紀元前1千年。イスラエル王ダビデは病に倒れた。長子アドニアは兵を連れ、エジプト軍と戦った。次子ソロモン(ユル・ブリンナー)は戦争を好まぬが、戦闘に加わっていた。戦いは勝利に帰すが、父王危トクの報がきた。ソロモンは急行した。アドニアはエジプト軍に加わっていたシバの女王マグダ(ジーナ・ロロブリジーダ)を追い、王を名乗って服従を強いた。マグダは鞭で彼を打ち、戦車で逃げた。ー―ソロモンに王位を継がせよという神託があったとダビデは話した。兄と争うなという父の遺言どおり、ソロモンは王位につき、エホバの神殿を建てた。兄には軍隊の総指揮をとらせた。民は富んだ。エジプト王は武力をさしむけようとした。が、マグダはソロモンの信仰を変えさせ、民衆を離反させる策をすすめ、自分でその役を買って出た。迎えたソロモンはその美しさにひかれた。アドニアは彼女への復讐と、王位奪取の機会を狙っていた。2人へ刺客を放つが失敗する。マグダはソロモンを手管で誘ううち、いつか恋していた。彼はついに彼女との結婚を望む。異教徒同士の結婚は許されない。彼女は巧みに改宗を勧めた。シバの守護神ラゴンに捧げる儀式が行われることになった。マグダはそこで自分の唯一の男としてソロモンを選び使命を果そうとしたのだ。ソロモンを恋する幼友達・アビシャグは彼を目覚めさせようと神に命を捧げて祈った。落雷が襲ってき、屋根の下敷になって死ぬ。同時に、ラゴンの像にも稲妻が走った。そこに神の怒りを見たマグダは、企みを告白し、赦しを乞うた。忽ち、エジプト軍が攻めてきた。民心を失ったソロモンは僅かの手勢で出陣せ、敗北した。マグダは彼の無事を神殿に祈った。最後に、ソロモンは磨いだ楯で日光を反射させる奇計で、エジプト軍を全滅させた。首都ではアドニア即位を宣言し、民衆をあおってマグダを処刑しようとしていた。ソロモンは大量の戦利品と共に凱旋し、民衆を説いてマグダを救った。襲いかかる兄を、弟は初めて父への誓いを破って倒した。彼はマグダの懐妊を知らされ、妻として留るよう頼んだ。がマグダは祈りの時誓った、シバにエホバの神殿を建てるため帰国する決心だった。―ー生まれてくる子は「ユダの獅子」と名づけられ、エホバの神のもとシバの国を治めるだろう。
スタッフ・キャスト
- 監督
- キング・ビダー
- 脚本
- ジョージ・ブルース
- 脚色
- アンソニー・ベイラー
- ポール・ダッドリー
- 原作
- クレイン・ウィルバー
- 製作
- テッド・リッチモンド
- 撮影
- フレディ・ヤング
- 美術
- リチャード・デイ
- アルフレッド・スイーニー
- 音楽
- マリオ・ナシンベーネ
- 編集
- John Ludwig