訴訟

劇場公開日:

解説

自動車事故の訴訟をめぐって、敵味方にわかれた父娘弁護士の争いを描く。製作はテッド・フィールド、スコット・クループとロバート・W・コート、監督は「愛は霧のかなたに」のマイケル・アプテッド、脚本はキャロリン・シェルビー、クリストファー・アイムズとサマンサ・シャッド、撮影はコンラッド・ホール、音楽はジェームズ・ホーナーが担当。出演はジーン・ハックマン、メアリー・エリザベス・マストラントニオほか。

1991年製作/アメリカ
原題または英題:Class Action
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1991年11月2日

ストーリー

60年代以降、弱者たちの弁護に人生を捧げ英雄視されてきたジェディダイア・タッカー・ウォード(ジーン・ハックマン)は、全米有数の自動車会社アルゴの自動車メレディアンを欠陥車として訴訟を起こそうとしていた。一方、ウォードの娘マギー(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)も父と同じ弁護士の道を歩んでいたが、父が世間の名声とはうらはらに女性関係で母エステル(ジョアンナ・マリーン)を泣かせてきたこともあり彼を憎み、父娘の間には深いミゾがあった。マギーはアルゴの顧問弁護士でもある業界有数のクイン法律事務所に勤めており、このメレディアン訴訟の裁判を出世のチャンスと考え、上司であり恋人でもあるマイケル・グレイザー(コリン・フリールズ)に頼み込み、これを担当することになった。やがて裁判が開始され、父と娘は法廷で激しくやりあうが、その争いにショックを受けたエステルは脳血栓で倒れ、他界してしまう。その死をきっかけに父と娘は心を通い合わせるが、ひとたび仕事のこととなると激しい口論となった。だがマギーは、メレディアンの設計チームの1人、パベル(ヤン・ロービッシュ)から車は欠陥車であり、そのことを上司に報告したが当時の顧問弁護士であったマイケルが事実をもみ消していたことを知る。さらに全欠陥車を回収修理するより裁判での費用が安く済むので回収しなかったという大企業の人命軽視の考え方を知り、マギーは激しい怒りを覚え、正義を貫いてきた父の立派さにあらためて気づいた。事件の核心に迫る裁判当日、ついにマギーはマイケルらを裏切り、父の味方につく。父娘は和解し、裁判は原告側の勝訴に導かれるのだった。

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