センチメンタル・アドベンチャー

劇場公開日:

解説

カントリー歌手をめざしてナッシュヴィルに向かう中年男とその甥の旅を描く。製作・監督・主演はクリント・イーストウッド。クランシー・力ーライルが自作の小説を脚色。撮影はイーストウッドと長年のコンビであるブルース・サーティーズ、音楽はスティーヴ・ドーフが担当。出演はイーストウッドの他に、彼の実子で14歳のカイル・イーストウッド、ジョン・マッキンタイア、マット・クラーク、ヴァーナ・ブルーム、アレクサ・ケニンなど。カリフォルニア州のサクラメント、ソノーラ、ネヴァダ州のカーソン・シティ、テネシー州ナッシュヴィルでロケ撮影された。日本版字幕は岡枝慎ニ。テクニカラー、ビスタサイズ。1982年作品。

1982年製作/アメリカ
原題または英題:Honkytonk Man
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1983年4月26日

ストーリー

レッド・ストヴォール(クリント・イーストウッド)は、大酒飲みのカントリー歌手。その生き方は、この大恐慌時代に彼が作り、いなかの道路ぞいのクラブやバーでうたう歌そのものだった。レッドという男は、うぬぼれ屋をこっぴどくやりこめるほど手ごわく、女の頬に軽く触れていとおしむほどやさしく、老人に「家に帰りな」と教えてやるほど賢く、少年を一人前にしてやれるほど強い、そんな一匹狼だ。ある時、レッドはナッシュヴィルのグランド・オール・オープリーのオーディションを受けてみないかと誘われ、おんぼろ車に古ギターをかかえて旅に出た。カリフォルニアから南下し、オクラホマの妹夫婦を尋ねた。妹のエミリー(ヴァーナ・ブルーム)は夫のヴァージル(マット・クラーク)と一緒に、砂塵で大きな被害をこうむった農場を立て直そうと必死だった。レッドは酒癖が悪くぶしつけだ。おまけに自信がないことから、いつもトラブルに巻き込まれていた。そこで甥のホイット(カイル・イーストウッド)が運転手を買って出る。叔父を無事に目的地まで送り届け、どうにか素面で歌わせようというのだ。もう1人、ホイットのつむじ曲りの祖父(ジョン・マッキンタイア)が、残り少ない人生を故郷のテネシーで送りたいと道づれになる。珍妙な3人連れは、小さな町の売春宿、いなかのクラブ、木賃宿、はては刑務所に至るまで足を踏みいれる。そして、ナッシュヴィルに着くまでに3人が出会ったさまざまな人々ータフな詐欺師、情の濃いウェイトレス、お人好しの男たちに酒の密売人、鉄面皮の弁護士たち、当りのやわらかなジャズ・シンガー、そして夜のレディたち。浮かれた気分と歌を愛するレッド、彼自身、名声と富へのチャンスは二度と訪れないだろうと思っている。一方、1人の男の人生に初めて触れたホイットは、叔父との関係から、世の中を学び、大人になっていく。

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映画レビュー

5.0「ホンキー・トンクのREDさん」はのたまう「男はずるいよ」

2024年5月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.0音楽にも造詣が深いイーストウッド

2023年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

4.0ホンキートンクマンはつらいよ

2022年4月9日
iPhoneアプリから投稿

御大イーストウッド監督が、50代の時に実子のカイルと共演したコミカルタッチのロードムービーで、なかなかの拾い物でした。イーストウッドが、流れ者(ホンキートンクマン)の才能あるカントリー歌手だけど肺病持ちのダメ中年を演じているのが意外でした。もうこれは、イーストウッド版『男はつらいよ』で、彼のダメっぷりと甥っ子役のカイルのしっかり振りの対比が愉快です。全体的にのんびりした作りで、所々入るカントリーやジャズ演奏も気持ちよく、イーストウッド本人の音楽センスの良さが感じられます。最後のホンキートンクマンのテーマ曲もしんみりとしていて、うまい使い方です。役者では、イーストウッドの一面が見られたのと、息子カイルがなかなかの好演。

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シネマディクト

2.0後半の甥に結婚について聞かれた辺りからよかったです。

2022年4月6日
Androidアプリから投稿

泣ける

悲しい

単純

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ケイト