セシルの歓び
劇場公開日:1967年10月28日
解説
「太陽のサレーヌ」の脚本を書いたヴァエ・カッチャがオリジナル・ストーリーを書き、彼とパスカル・ジャルダン(台詞も担当)が脚色、「メキシコで死ね」のセルジュ・ブールギニョンが監督した恋愛もの。撮影はエドモン・セシャン、音楽はミシェル・マーニュが担当した。出演は「ビバ!マリア」のブリジット・バルドー、「恋人たちの森」のローラン・テルズィエフのほかに、ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス、ジャン・ロシュフォール、マイク・サーンなど。製作はフランシス・コーヌ。イーストマンカラー、フランスコープ。
1967年製作/フランス
原題または英題:A Coeur Joie
配給:松竹映配
劇場公開日:1967年10月28日
ストーリー
セシル(B・バルドー)はパリのファッション・モデルである。彼女にはフィリップ(J・ロシュフォール)という恋人がおり互に愛し合ってはいるのだが、セシルは何か満されないものがあった。そんな時パリ祭のにぎわいの中でセシルは、バンサン(L・テルジェフ)という青年と出会った。といっても、フィリップと同行していたセシルは、別に気にとめるほどでもなかった。数日後、仕事のためロンドンに渡り、路上で撮影中のセシルの前に、ひょっこりとバンサンが現われた。そして、ちょっとした手違いから、その夜一緒に食事をするはめになってしまった。何かちぐはぐな気まずい食事だったが二人の間には、ある種の感情が生まれはじめていた。翌日またも撮影現場にあらわれたバンサンをセシルはうまくまいて逃げたのだが、その夜、カメラマンのディッキソン(M・サーン)と行ったクラブで、再びでくわしてしまった。しつこく口説きにかかるディッキソンから逃れるためセシルは、バンサンを恋人にしたてて、クラブを出た。真夜中の町をさすらううちに、二人の間はさらに親しいものとなり、フィリップのことを思いながらも、セシルの心はバンサンに大きく傾いていった。仕事が終ったセシルはバンサンと一緒に気ままなドライブに出かけ、スコットランドの古い館にたどりついた。そこは無人の館であり、二人の愛を育てるには申し分のない場所であった。愛の数日を過してホテルに帰ったセシルに、フィリップから次の飛行機で行くという電話があった。一方、バンサンからは、香港に立つから飛行場で落ちあおうという誘いがあった。長い間考えた末、香港行きを決心したセシルは飛行場に駆けつけた。が、数秒の差で飛行機はとびたち、呆然とたたずむセシルの耳に、パリからの到着便を告げるアナウンスが聞こえくるのだった。フィリップがのっているのだ。
スタッフ・キャスト
- 監督
- セルジュ・ブールギニョン
- 脚色
- パスカル・ジャルダン
- バエ・カッチャ
- 原作
- バエ・カッチャ
- 台詞
- パスカル・ジャルダン
- 製作
- フランシス・コーヌ
- 撮影
- エドモン・セシャン
- 音楽
- ミシェル・マーニュ