ミステリー島探検 地底人間の謎
劇場公開日:1976年8月7日
解説
「海底二万哩」で、潜水鑑ノーチラス号に乗ったまま北極海のうずの中に消え去ったネモ艦長が、太平洋の孤島にひっそり暮していたという設定の「海底二万哩」の後日譚。製作はジャック・バール、監督はファン・アントニオ・バルデムとアンリ・コルピの共同、脚本はジャック・シャンプルーとファン・アントニオ・バルデム、撮影はエンツォ・セラフィン、ギイ・デルクルーズ、ジュリオ・オルタス、音楽はジャンニ・フェリオ、編集はポール・カイヤットとオーロール・カンプとフェデリーク・ミショーが各々担当。出演オマー・シャリフ、フィリップ・ニコー、ジェラール・ティチー、ジェス・ハーン、ラファエル・ヴァルデム、アンブロワーズ・ムビア、ガブリエレ・ティンティなど。
1973年製作/イタリア・フランス・スペイン合作
原題または英題:The Mysterious Island of Captain Nemo
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1976年8月7日
ストーリー
一八六五年三月二三日。狂暴なハリケーンに流された気球が大西洋上をさまよっていた。籠の中には四人の男と一人の少年、そして一匹の犬が乗っていた。技師サイラス・スミス(ジェラール・ティチー)と彼の従者である黒人のナブ(アンブロワーズ・ムビア)、ニューヨーク・ヘラルドの記者ギデオン・スピレット(フィリップ・ニコー)、捕鯨船の乗組員で銛うちの名手、ボナペントゥール・ペンロック(ジェス・ハーン)、十五歳のハーバート・ブラウン(ラファエル・ヴァルデム)、そしてポインター犬のトップだった。当時アメリカでは南北戦争が終りを告げようとしており、彼らはリッチモンドを占領していた南軍のリー将軍に捕われていたのだが、団結して脱出、広場につながれてあった偵察用の気球に乗り込んだのだった。気球は激しい風雨に翻弄され、一行は籠にしがみついているしか術がなかった。悪魔のような数日が過ぎ、破損した気球を修理しようとしたスミスが、海に落下してしまった。気球もどんどん高度を下げ、四人は海辺に放り出された。翌朝、ようやく風も去った海岸で眼ざめた彼らは、漂着した場所を探険した。次の朝、四人の前にトップが現われ、彼らをある洞穴へと案内した。そこにはどういうわけか衰弱したスミスが横たわっていた。技師であるスミスが再び仲間に加わったことによって、一行の前途に光明が見え始めてきた。弓と矢で狩りをしたり、ボートを作ったりしてようやく生活にもなれてきた。一行が漂着したところは、中央部に火山灰の荒野がある小さな島だった。嵐の間から放射される光の正体を見きわめようとして荒野に近づいていった彼らに、強烈な光線が襲った。明らかにこの島には、彼らの想像を越える何かがあるようだった。ある日、スミスとナブは光の放射を避けながら荒野を進み、ついに光を発する奇怪な金属に接近することに成功した。スミスは、この島に自分たち以外の人間がいることを確信した。しかし彼は、島の奥にみなを踏み込ませまいとするこの装置の陰にいる人間が、あのキャプテン・ネモ、巨大な潜水艦ノーチラス号で世界中を航行して人々を驚かせたネモ船長であることなど、夢にも思わなかったし、地球上の海という海をノーチラスで航海してまわり、人々を驚かせたネモ船長であることなど、対面しても信じられなかった。船長は彼らに向って独りにしておいてほしいと頼んだ。そして、まだ時間のあるうちにこの島から逃げてほしいといった。急いで簡単な筏を組んで海に乗り出した彼らの背後で、火山が大爆発をおこし、島はあとかたもなく海中に沈んでしまった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フアン・アントニオ・バルデム
- アンリ・コルピ
- 脚本
- ジャック・シャンプルー
- フアン・アントニオ・バルデム
- 原作
- ジュール・ベルヌ
- 製作
- ジャック・バール
- 撮影
- エンツォ・セラフィン
- ギイ・デルクルーズ
- ジュリオ・オルタス
- 音楽
- ジャンニ・フェリオ
- 編集
- ポール・カイヤット
- オーロール・カンプ
- フェデリーク・ミショー
- 字幕監修
- 岡枝慎二
-
Captain Nemoオマー・シャリフ
-
Spilettフィリップ・ニコー
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Smithジェラール・ティシー
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Pencroffジェス・ハーン
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Harbertラファエル・バルデム
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Nabアンブロワーズ・ムビア
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Ayrtonガブリエレ・ティンティ