ショート・サーキット
劇場公開日:1986年7月19日
解説
回路不良で街に飛び出し、自意識を持ち始めた戦闘用ロボットと人間のふれあい、そしてロボットを抹殺しようとする軍隊との闘いを描く。製作はデイヴィッド・フォスターとローレンス・ターマン。監督は「ウォー・ゲーム」のジョン・バダム。脚本はS・S・ウィルソンとプレント・マドック、撮影はニック・マクリーン、音楽はデイヴィッド・シャイア、視覚効果はフィリップ・ハリソンが担当。出演はアリ・シーディなど。パナビジョンで撮影。
1986年製作/98分/アメリカ
原題または英題:Short Circuit
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1986年7月19日
ストーリー
ノヴァ・ロボティックスは世界最先端のロボット開発会社である。社長のマーナー博士(オースティン・ペンドルトン)以下、クロスビー博士(スティーヴ・グッテンバーグ)、べン・ヤビタヤ博士(フィッシャー・スティーヴンス)ら有能な人材が揃っている。彼らが完成させたのが、来るべき最終核戦争に備えて作られた無敵のロボット部隊だった。見学に訪れた軍関係者や議員に自慢気に説明するマーナー。ところが、落雷で動力スイッチが作動し、ロボットの「ナンバー・ファイヴ」が回路不良におちいり勝手に動き出してしまった。しかも偶然、ゴミ廃棄トラックに乗って外へ飛び出していったのだ。社内は大騒ぎ。生みの親であるクロスビーがコンピューター管制室でコントロールしようとするが、ナンバー・ファイヴの返答は「不可能」。もし、レーザー光線を人間に向けて発射したら…。マーナーはやむなく警備主任のスクルーダー(G・W・べイリー)に、ナンバー・ファイヴの破壊を命じた。一方、ナンバー・ファイヴは、はずみで橋の上から、移動レストランを経営するステファニー(アリ・シーディ)のバンに落下、そのまま彼女の家に運ばれた。その夜、ステファニーはナンバー・ファイヴを見つけてビックリ。初めは異星人だと思い喜ぶが、ロボットと分かり失望。しかし、ぶ厚い辞書を驚くほどのスピードで読破し、TVのコメディに反応するナンバー・ファイヴに好意を寄せるようになる。自然と生きものを愛するステファニーから、次々と感受性のインプットを受けたナンバー・ファイヴは意外なことを日に出した。「ナンバー・ファイヴ、機械ジャナイ、生キテイル!」。やがてクロスビーたちが到着した。ステファニーは一部始終を話すが、「生きている」なんてありえないと一笑に付すクロスビー。作動スイッチを切り、車に運び込んだ彼は、社へ向かった。だが、護送途中、ナンバー・ファイヴは、自らスイッチ・オンし、カージャックしてステファニーの許へ戻ってしまった。TVから流れる「サタデー・ナイト・フィーバー」のトラヴォルタにあわせて踊るナンバー・ファイヴとステファニー。それはまるで恋人同士のようだ。彼女はクロスビーに真実を伝えることを決心し、秘かに連絡をとった。だが、スクルーダーたちに待ち伏せされて2人は掴まり、ナンバー・ファイヴは、かつての仲間たちのロボットに襲われるが、逆に撃退し、2人を救出して逃走に成功した。そして、クロズビーは、ナンバー・ファイヴに夜を徹して話しかけ、テストを繰り返した結果、「生きている」ことを容認せざるを得なかった。ステファニーは嬉しさのあまりクロスビーに抱きついた。その時、3人は破壊部隊に包囲されてしまっていた。と、突然、バンの中に隠れていたナンバー・ファイヴが飛び出し、猛スピードで走り出した。雨のように降りそそぐ銃弾から逃れられず、ついにナンバー・ファイヴは破壊されてしまった--。失意の想いを抱いてクロスビーは故郷ヘステファニーと帰ることにした。すると、荷台の床からナンバー・ファイヴが現われた。破壊されたのは、自分自身で作ったオトリだったのだ。彼の機転に呆気にとられながらも、大笑いするクロスビーとステファニーだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・バダム
- 脚本
- S・S・ウィルソン
- ブレント・マドック
- 製作総指揮
- マーク・ダモン
- ジョン・ハイド
- 製作
- デビッド・フォスター
- ローレンス・ターマン
- ロボット・デザイン
- シド・ミード
- 撮影
- ニック・マクリーン
- 美術
- ダイアン・ウェイジャー
- 音楽
- デビッド・シャイア
- 編集
- フランク・モリス
- ビジュアル・コンサルタント
- フィリップ・ハリソン
- ロボット製作
- エリック・アラード
- 字幕
- 戸田奈津子