勝利の朝

解説

「若草物語(1933)」に先んじて製作されたキャサリン・ヘップバーン主演映画で、ゾー・エイキンス作の舞台劇を「仮面の米国」のハワード・J・グリーンが脚色し、「キャバレエの鍵穴」「お仰いましたわネ」のローウェル・シャーマンが監督にあたり、「人生の高度計」「不思議の国のアリス(1933)」のバート・グレノンが撮影した。相手役は「戦線の嵐」「男の一頁」の小ダグラス・フェアバンクスと「喇叭は響く」「たそがれの女」のアドルフ・マンジュウが勤め、「地方検事」のメアリー・ダンカン、「爆弾の頬紅」のC・オープリー・スミス、ジェネヴァ・ミッチェル、ヘレン・ウェーア等が助演している。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:Morning Glory

ストーリー

田舎娘のイヴァ・ラヴレースは舞台に憧れてニューヨークに出て来た。彼女が憧れているブロードウェイの有名な興行師ルイス・イーストンは新作「青空」を上演することとなり、その役割選定中であった。イヴァはイーストンの事務所を訪れて、イーストン及び「青空」の作者ジョゼフ・シェリダンと会ったが、田舎町での素人芝居にしか経験のない彼女は端役も貰えなかった。数週の後「青空」初日の晩イヴァはイーストン事務所で会った老女優ヘジェスと邂逅し、彼女に伴われてイーストン私邸の祝賀園に出席する。1日中絶食していた彼女はシャンパンに酔って席上「ハムレット」と「ロメオとジュリエット」を演じてみせる。そしてそのまま酔いと疲れのあまり倒れてしまう。その夜イーストンに憧れ恋しているイヴァは彼に肌を許したのである。翌朝シェリダンが訪れ来て、ことの次第をイーストンに聞かされて痛く失望する、彼はイヴァを愛していたのである。しかもイヴァはなおイーストンを恋し、彼女自身も彼に愛されていると信じていることを知って、シェリダンは深く悩んだ。その後イヴァは緞帳芝居に出たり、ヴォードヴィルに出たりしてからくも口に糊していた。シェリダンは仕切に彼女の行方を探したが解からなかった。約1年後イーストンはモルナール劇を翻案した「金の枝」を上演することとなる。いよいよ初日の葢開けとなった時主役女優のリタ・ヴァーノンが居直って給料値上げを要求する。イーストンは憤慨しつつも背に腹はかえられず譲歩する気になった。シェリダンは探し続けていたイヴァをようやく発見してイーストンには秘密で代役女優として雇っていたので、無理にイーストンを口説いて、リタを首にしてイヴァに主役を演らせた。イヴァはシェリダンの心尽しと知遇に感激して一生懸命に演じたので、果然大喝采を受けた。かくて彼女は生涯の希望であったブロードウェイ舞台の花形となることができたのである。

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