上級生

劇場公開日:

解説

精神と肉体のアンバランスに悩む思春期の少年・少女の内面の葛藤を描く。監督はこれがデビュー作で若干二十ハ歳のパスカル・トマ、原案・脚本・台詞はトマとロラン・デュヴァル、撮影はコラン・ムニエ、音楽はウラジミール・コスマが各々担当。出演はほとんどがずぶの素人か新人でフレデリック・デュリュ、エドモン・ライヤール、アニー・コレ、ヴィルジニー・テヴネ、カロリーヌ・カルティエ、ダニエル・チェカルディ、ジャン・マルク・ショレなど。

1972年製作/フランス
原題または英題:Les ZoZos
配給:ヘラルド
劇場公開日:1973年10月13日

ストーリー

一九六二年、南フランス。全寮制の高校生活を送っているフランソワ(E・ライヤール)とフレデリック(F・デュリュ)の青春はいつの間にかやってきて、いつの間にか去ろうとしている。充たされぬセックスへの好奇心から、寮では、過保護児童のべニ(J・C・アンテザック)が“解剖ごっこ”の犠牲になった。休暇から帰ってくると、微に入り細をうがって女との武勇談を報告する上級生は羨望の的……。ロマンスもあった。会うたびに女っぽくなっていく二人の少女エリザベート(A・コレ)とマルティーヌ(V・テブネ)の二人に、少年たちの心はさわいだ。だが、いざとなるとまるで不器用だった。そんな彼らに、少女たちはふっと身をかたくする。何から何までちぐはぐだった。フランソワとフレデリックは、パリ行きのデートを断わられたはずみで、旅に出ることになった。目的地はスウェーデン。憧れのフリー・セックス地帯で腕を磨いて彼女らの鼻をあかしてやろうと思う。とはいえ理想郷への道はあまりに遠かった。やっとこさ乗せてもらった車の王は金髪の中年女。家へ泊まれといわれたまではよかった。勇を鼓して寝室へ入ったものの、「ダメよ、アメならあげるけど」。それでもチャンスがなかったわけではない。ペン・フレンド、マリー・ルイズ(C・カルティエ)に誘われたが、一瞬、彼女の言葉の意味をはかりかねた。色恋の道は二度とないのだ。やけっぱちになったフランソワは彼女の友達の小柄な少女を誘惑した。喉がカラカラに乾いた。「変だな、うまくいかないよ。こんなのはじめてだ」「男の子はダメな時、みんな同じことをいうわ」フランソワは、一刻も早くフランスへ帰りたくなった。港へマリーが送りにきてくれた。汽笛が鳴って、フランソワとフレデリックの旅は終った。

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