地獄への逆襲

劇場公開日:

解説

ジェシー・ジェームズの半生を描いた「地獄への道」の続編、1940年作品。前作同様ダリル・たF・ザナックが製作指揮に当たり、サム・ヘルマン(「荒野の決闘」の潤色)のオリジナル・シナリオを、「扉の影の秘密」のフリッツ・ラングが監督している。撮影はジョージ・バーンズ(「レベッカ」)とウィリアム・V・スコール(「ジャンヌ・ダーク」)の協同。「地獄への道」と同じくヘンリー・フォンダがフランクを、ジョン・キャラダインが敵役ボブを演ずる他、「夫は偽者」のジーン・ティアニー、かつての子役ジャッキー・クーパー、「ジェニーの肖像」のヘンリー・ハルらが共演。

1940年製作/92分/アメリカ
原題または英題:The Return of Frank James
配給:20世紀フォックス極東支社
劇場公開日:1952年2月22日

ストーリー

弟ジェシーと共に西部を荒し回っていたフランク・ジェームズ(ヘンリー・フォンダ)は、弟と別れてから正道に戻り、変名で一介の農夫として働いていた。ある日彼は、弟がかつての仲間ボブ・フォード(ジョン・キャラダイン)とその弟に殺されたことを聞き、更に彼らが絞首刑を免れて保釈されたと知って、固く復讐を誓った。彼は仲良しのクレム(ジャッキー・クーパー)と鉄道駅を襲い資金を獲得しようとしたが、クレムが誤って人を殺し、不当な裁きを受けようとしたので、彼を伴って逃走した。デンヴァで、彼は新聞記者の娘エリアナ(ジーン・ティアニー)から、世間は彼がすでに死亡していると信じていることを聞き、公然とフォードを探すことになった。やがて彼は目指す仇の兄弟に巡り合い、烈しい撃ち合いで弟を殺すことができたが、当のボブは取逃した。デンヴァに戻ると、彼の召使の黒人ピンキーが駅の殺人犯人として絞首刑に処せられようとしていた。フランクは自分の素性を明かして黒人の無罪を証明、自首して出たが、この時ボブと再会、めでたく本懐とげて、心安らかに縛についた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0続・フリッツ•ラング監督が西部劇?

2021年8月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「地獄への道」からの継続で鑑賞。

監督は「…道」から替わって、
またまたまさかのフリッツ・ラング。
ドイツ~米国で犯罪映画を多数撮った
ラング監督の中では「…逆襲」は
数少ない西部劇作品の一つで
「西部魂」の一つ前の作品だった。

しかし、多分に、この「…道」と「…逆襲」
のシリーズはプロデューサーの作品
と言うべき映画だったのではないだろうか。

「…道」での人馬の崖からの転落シーンも
含めた馬の疾走シーンは、この作品でも
フォード映画と遜色の無い迫力だが、
真実も知らないくせに
多分に前作からのスタッフの力量に負った
賜物のように勝手に思ってしまった。

裁判の場面での南北戦争の後遺症を
ユーモラスに描く卓越したシーンの演出は
見事なものだが、
話は本来、悪人同士の争いなのだが、
「地獄への道」に続いての西部開拓時代の
裏面の微調整感もあってか、
「…道」以上にジェームズ兄は
人格者過ぎて、史実からは乖離過ぎる
深みの無いストーリーとの印象だった。

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KENZO一級建築士事務所

3.0来週まで待って「本日放送です」で書こうと思ったが、前作の面白さゆえ...

2021年8月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

来週まで待って「本日放送です」で書こうと思ったが、前作の面白さゆえに待ちきれずに鑑賞。

兄弟復讐譚。前作からの登場人物多し。が、前作ヒロインは登場せず。一途な保安官と幸せになったのでしょう。ニューヒロインもなかなか魅力的。
後半は法廷劇に。黒人問題や南北問題が絡んでいる。イマイチ群衆の笑いどころが掴めなかった。
結果、主人公はなんだかいいやつって感じで終了。逆にそこが物足りなかった。唾はきまくりも汚い(笑)私的には前作に及ばず…かな。

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はむひろみ

3.0ジェシー・ジェイムズの兄

2021年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジェシー・ジェイムズの兄フランク(ヘンリー・フォンダ)は弟が殺されたと知り、復讐に向かう。
「地獄への道」の続編で、ジーン・ティアニーが色を添える。
南北戦争の傷は癒えていないようだ。

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いやよセブン