幸せはパリで

劇場公開日:

解説

4等亭主のサラリーマンと美しい社長夫人がひきおこすロマンティック・コメディ。製作は「暴力脱獄」のゴードン・キャロルで、彼はジャック・レモンのジャレム・プロの副社長。監督は「暴力脱獄」のスチュアート・ローゼンバーグ、原案・脚本は「暴力脱獄」のハル・ドレスナー。撮影はミシェル・ユーゴー、音楽は「明日に向って撃て!」のバート・バカラック、美術はロバート・ルトハート、編集はボブ・ワイマンがそれぞれ担当。出演は「おかしな二人」のジャック・レモン、「暗くなるまでこの恋を」のカトリーヌ・ドヌーヴ、「想い出よ今晩は」のピーター・ローフォード、「華麗なる賭け」のジャック・ウェストン、「誰かが狙っている」のマーナ・ローイ、「裸足で散歩」のシャルル・ボワイエ、「M★A★S★H(マッシュ)」のサリー・ケラーマンなど。テクニカラー、パナビジョン。1969年作品。

1969年製作/アメリカ
原題または英題:The April Fools
配給:東和
劇場公開日:1970年10月24日

ストーリー

ハワード(ジャック・レモン)は、ニューヨークのウォール街でも指折りの証券マン。ワンマン社長テッド・ガンサー(ピーター・ローフォード)すら、投資部長に昇格させようとしていた。ところが、その彼は、いったん家に帰れば、女房フィリス(サリー・ケラーマン)には虐げられ、息子には痛めつけられる、4等亭主だった。ある夜、社長宅で開かれたパーティーで、ハワードはひときわ美しいフランス女に一目惚れ。彼女の名前はカトリーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)。意気投合した2人は、退屈なパーティーをエスケープして、ナイトクラブのはしごに出かけた。彼女が鬼よりこわい社長の奥様とは知らないハワード。彼は第一のクラブでフィリスに昇進の電話をかけたが、冷たい返事しかかえってこなかった。また、カトリーヌも夫に電話をかけたが、そのつれなさに、涙を流してしまった。この様子を見た有閑マダムのグレース(マーナ・ローイ)が同情し、2人は彼女の豪華な邸に招かれた。グレスの旦那アンドレ(シャルル・ボワイエ)は、彼女にベタ惚れの、変り者成り金。やっとグレースたちに解放されたハワードとカトリーヌは、温室で夢のような時をすごした。そして、カトリーヌはパリへもどり、夫と離婚するつもりだ、と告げた。ハワードはカトリーヌをアパートまで送りとどけ、夜明けのセントラル・パークで、カエルの姿を見、2度とみじめなカエルのようにはならないと決心。翌朝、ハワードは出社するなり退職届けを出し、カトリーヌのところで向かった。彼女が社長夫人と聞いたハワードだが、今の彼は、そんなことではたじろがなかった。おもちゃのカエルの声に飛び出したカトリーヌは、そこに思いつめた顔つきのハワードを見た。2人はいますぐにでもパリへ駆け落ちするつもりだった。ハワードは悪友の弁護士シュレーダー(ジャック・ウェストン)にフィリスとの離婚の件を頼んだ。一方、カトリーヌは離婚を思いとどめさせようとする夫の言葉を聞こうとはしなかった。その夜、シュレーダー夫妻が来ている時に、ハワードは、妻に離婚を宣言し、そのままケネディ空港へ直行した。もう離陸の時間だった。ハワードは来ない、という夫の言葉を無視して、カトリーヌは彼からもらったカエルのおもちゃを脇において、待っていた。そこへハワードが飛びこんで来た。社長の願いもむなしく、機はパリに幸せを求める2人を乗せて飛び立って行った。(東和配給*1時間35分)

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