三十九階段

劇場公開日:

解説

ジョン・バッカン原作のスリラー小説「三十九階段」の映画化。脚色はフランク・ハーヴェイ、監督は「わたしのお医者さま」のラルフ・トーマス、撮影は「二都物語」のアーネスト・スチュワード、音楽はクリフトン・パーカーがそれぞれ担当。出演は「SOSタイタニック -忘れえぬ夜-」のケネス・モア、「偽将軍」のタイナ・エルグ、他にブレンダ・デ・バンジー、バリー・ジョーンズ、レジナルド・ベックウィズ、フェイス・ブルック等。製作ベティ・E・ボックス。

1959年製作/イギリス
原題:The 39 Steps
配給:日本RKO
劇場公開日:1959年11月28日

ストーリー

ハネイ(ケネス・モア)がロンドンの公園で子供の玩具を拾い、落し主の乳母車の女を追った時、女は車にはねられた。乳母車には拳銃とバッグしかなかった。バッグの中のパレス劇場の切符で、ハネイは隣りに坐った女と知り合い、彼女がミサイルの機密を盗む外国スパイ組織を探っている秘密探偵であることをきく。スパイ団の首領はスコットランドにい、左手の小指がない。“三十九階段”のことを話しかけた時、彼女は何者かに背中を刺されて死んだ。嫌疑はハネイにかかる状況だった。しかも、ミサイルの秘密は四十八時間以内に国外に持ち出されるという。彼はスパイ団にいどもうと考えた。死んだ女の残した地図を持って、ハネイは見張りをくらまし、スコットランドへ向った。すでに警察が殺人犯として彼を追っていた。フィッシャー(タイナ・エルグ)という女性に抱きつき、新婚夫婦を装って逃れようとしたが、女は怒り、警察に知らせた。ハネイは列車を急停車させ、鉄橋にかくれた。--やっと目的地グレンカークにたどりついたが、訪ねた先のローガン教授こそ小指のない首領だったのだ。逃げだして、警察に通報したが、信じられず、追われて逃げこんだ先は、フィッシャーの教える聖カスリン女学校だった。刑事は偽刑事でスパイ団の一味だったが、ハネイはフィッシャーと同行した。車が故障したスキに、二人は手錠のまま逃げ出した。夜、二人は夫婦として野原の旅館に泊った。フィッシャーは追いついた偽刑事の電話をきき、始めてスパイ団の仕業と悟った。二人は翌朝ロンドンへ急行する。電話の言葉「パレス、十一時十七分」が手掛りだ。劇場でその時刻には前に観た記憶術師が登場した。特別席には首領が坐っていた。フィッシャーがスパイ団のことを警視庁に届け出たが、信用されなかった。ミサイルの機密文書は盗まれてはいなかったからだ。警察に捕まったハネイは、舞台の記憶術師に問いかけた、“三十九階段とは何か?”仕方なく答えかけた時、特別席から銃声が起り、記憶術師は倒れた。--スパイ団は機密文書を一時盗み出し、彼に記憶させたあげく、国外に連れ出そうとしていたのだ。ハネイとフィッシャーは、むろん結ばれ、やっと二人だけのことに専念したそうである。

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