サビーヌの掠奪
劇場公開日:1963年7月11日
解説
「ダビデとゴライアス」のリシャール・ポティヤーが脚本・監督を担当したローマの戦士たちによるセックスの掠奪を描いた古代もの。撮影は「蛮族の逆襲」のアダルベルト・アルベルティーニ、音楽は「祖国は誰れのものぞ」のカルロ・ルスティケリ。出演者は「黙って抱いて」のミレーヌ・ドモンジョ、「セブンセントの決闘」のロジャー・ムーア、「バグダッドの盗賊」のジョルジア・モル、「オルフェの遺言 -私に何故と問い給うな-」のジャン・マレー、ロザンナ・スキャッフィーノなど。製作はアレクサンドル・サルキンド。
1960年製作/イタリア
原題または英題:IL Ratto delle Sabine
配給:大映
劇場公開日:1963年7月11日
ストーリー
ローマは、自由を求める奔放な若者たちの手で作られた。ある時、フェニキア人が海からローマを襲った。彼らの中にデュシアという女がいて勇敢にローマの戦士たちと闘った。若者たちは彼女にすっかりみとれてしまった。ローマには女がいなかったからだ。勇ましいローマの若者たちを率い、ロモロ(ロジャー・ムーア)は、ローマにとってなによりも必要なものは女だと考えた。そこで、ロモロの使いが近くのサビーヌに赴き、処女との交換を申し出たが成功しなかった。サビーヌの祭りの日、ロモロは町に行き、タティウス王に会って友好関係を結ぶよう申し出た。王は了承した。そしてロモロの持って来た酒に酔いしれた。夜になった。ロモロは王女レア(ミレーヌ・ドモンジョ)を初め、サビーヌの娘を片っ端から掠奪した。サビーヌとローマの間で凄まじい闘いが続いた。ローマの戦士たちは、マースとビーナスの助けをかりて、いつも難局を切り抜けて来た。そのうちにローマの最初の市民がローマの戦士リノとサビーヌの娘ラビニアの間に誕生した。それを契機として、やがてローマとサビーヌは和解した。が、ロモロは不幸だった。女神ベスタに捧げる王女レアを愛するようになったからだ。ロモロは決断をせまられた。ローマ帝国を選ぶか、女を選ぶか……。ロモロは躊躇せずに帝国を捨て、人としての幸福を得るためにレアを選んだ。そしてロモロとレアは新しい人生に向って旅立って行くのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- リシャール・ポティヤー
- 脚本
- リシャール・ポティヤー
- 製作
- アレクサンドル・サルキンド
- 撮影
- アダルベルト・アルベルティーニ
- 音楽
- カルロ・ルスティケリ