ザ・ソルジャー

劇場公開日:

解説

ワシントン、ベルリン、モスクワ、テルアビブと4都市を舞台にして、世界を破滅せんとするテロリスト・グループに立ち向かう、コード・ネームザ・ソルジャーの活躍を描く。製作、脚本、監督は「エクスタミネーター」(79)のジェームズ・グリッケンハウス、撮影はロバート・ボールドウィン、音楽はタンジェリン・ドリームが担当。出演はケン・ウォール、アルベルタ・ワトソン、クラウス・キンスキー、ジェレマイア・サリヴァン、ウィリアム・プリンスなど。

1982年製作/95分/アメリカ
原題または英題:The Soldier
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1982年10月23日

ストーリー

明け方近く、ニューヨークのマンハッタンで乳母車をひいた老婆が、リムジンに轢き殺された。乳母車の赤ん坊も即死。車は現場から、しばらく行った所で停車した。現場付近にいた男達が、銃を取り出し、車に乗っていた4人の男に戦いを挑む。4人は通称ソルジャーという男(ケン・ウォール)に率いられたコマンドだった。彼らは、あっけなく相手のテロリスト・グループを射殺、ヘリコプターに乗って、現場を飛び立つ。仲間を殺されたテロリスト・グループは、次の目的地ニューヨーク州のバッファローへ新たな部隊を送る。プルトニウム工場を護衛付きで出発したトラックが、訊問者(ジェレマイア・サリヴァン)と呼ばれる男の一味の襲撃によって奪われた。トラックには原爆の原料であるプルトニウムが積まれていたのだ。サウジ・アラビアのシャワール油田基地に原爆を仕掛けたという連絡が、ホワイト・ハウスに入ったのは、それから間もなくのことであった。この油田基地が爆破されれば、西側諸国の石油供給は、むこう300年にわたってとだえてしまう。テロリストの要求は、ヨルダン西岸からのイスラエル軍の撤退とパレスチナの返還だ。それも96時間以内に決定せよというのである。政府レベルではなく独自に事件解決に当れとの指令をCIAの長官から受けたソルジャーは、オーストラリアに飛び、かつての仲間に会おうとするが、彼に異常な執念を燃やす暗殺者(クラウス・キンスキー)に襲われる。テロリストを亡き者としたものの、仲間が顔を知られ過ぎていることを思い知ったソルジャーは、極秘のうちに単身ベルリンに飛び、アメリカ大使館からCIAの長官に作戦変更の連絡を取ろうとするが、長官はすでに暗殺されていた。身の証しを立ててくれる唯一の長官を失ったうえに、極秘に行動していたソルジャーは味方にまで疑いをもたれ、追われるはめになる。イスラエル大使館に逃げこんだソルジャーは、女性コマンドのスーザン(アルベルタ・ワトソン)と力を合わせ、事件を解決することになり、仲間4人ともに行動を開始する。仲間の4人は、アメリカの核攻撃部隊を使い、テロリストをあやつるソ連の首都モスクワに向けて核ミサイルを打ち上げる準備を整える。一方、ベルリンに飛んだソルジャーとスーザンは東ベルリンに侵入しようとするが、前に追われたアメリカ大使館員に見つかってしまう。危機一髪のところをイスラエルのコマンドが差し回した車体運搬車の通路を利用して車ごとベルリンの壁を飛び越える2人。そこでソルジャーは、テロリストのリーダーと会うことに成功した。油田の爆破をやめなければモスクワを核攻撃するというソルジャーの言葉を、はじめは信用しなかったリーダーも、遂に爆破中止命令を下す。事件後、パリのセーヌ川のほとりでジョギングするソルジャーにスーザンが、テロリストは本当に爆弾を仕掛けたのかと尋ねる。彼は「それは問題ではない。問題は国同士の頭脳ゲームだよ」と答えるのだった。

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