ザ・インターネット
劇場公開日:1996年1月20日
解説
世界最大のコンピューター・ネットワーク、インターネットをテーマにしたサスペンス・スリラー。監督は「グッドフェローズ」などの名プロデューサーで、「ナイト・アンド・ザ・シティ」に次ぐ監督作となるアーウィン・ウィンクラー。脚本はジョン・ブランカートとマイケル・フェリス。製作はウィンクラーと彼のパートナーであるロブ・コーワン。撮影は「マディソン郡の橋」ほかクリント・イーストウッド作品で知られるジャック・N・グリーン、音楽は「ネル」のマーク・アイシャム、美術はデニス・ワシントン、編集は「ロッキー」(アカデミー賞受賞)「ゲッティング・イーブン」のリチャード・ハルシー。主演は「スピード」「あなたが寝てる間に…」のサンドラ・ブロックで、コンピューターを自在に操るために3か月も特訓し、アクション場面も自身でこなす熱演を見せている。共演は、英国の舞台俳優ジェレミー・ノーザム、スタンダップ・コメディアン出身で「ディスクロージャー」のデニス・ミラー、「羊たちの沈黙」のベテラン、ダイアン・ベーカーほか。
1995年製作/アメリカ
原題または英題:The Net
配給:コロンビア トライスター映画
劇場公開日:1996年1月20日
ストーリー
L.A.に住む孤独なシングルウーマンのアンジェラ・ベネット(サンドラ・ブロック)は、フリーのコンピューター・アナリスト。ある日、彼女は得意先のカシードラル社のデイルから、インターネット・プログラムから偶然にも、政府関係の機密データを発見してしまったとの相談を受ける。アンジェラはそのデータをディスクで入手するが、直後、デイルは自家用機の事故で死亡。彼女はショックを受けるが当初の予定どおり、久しぶりのバカンスでメキシコに向かい、そこで魅力的な男性ジャック(ジェレミー・ノーザム)と知り合う。だが、ジャックは彼女を洋上に誘い出し、ディスクと彼女の命を奪おうとした。必死で逃れたアンジェラが帰国してみると、住んでいたアパートが空室にされていたばかりか、彼女の個人情報は別人のものにすり替えられ、見知らぬ女性がアンジェラになりすましているという信じがたい事態が待っていた。行き場を失った彼女は、元恋人で精神科医のアラン(デニス・ミラー)に助けを求めるが、持病の心臓病で入院した彼は、ジャックの手によって医療データを改鼠され、命を落とす。警察に逮捕されたアンジェラにようやく事件の全貌が見えてきた。デイルがつかんだ機密データとは、カシードラル社が開発し、政府が導入を決めていた《ゲイトキーパー》なるハッカー防止プログラムを悪用することで国家をも脅やかそうという何者かの陰謀の一端だったのだ。アンジェラはこの陰謀の要となるプログラムの存在を知ったために狙われたのだ。FBIと名乗る男の手引きで釈放された彼女は、男が一味の者だと気づいて逃走。カシードラル社に潜入し、贋のアンジェラのコンピューターを使い、黒幕がプレトリアンと名乗る者であることを知った彼女は、コンピューター見本市の会場からロス市警に、事件の全貌とプログラムのデータを電子メールで送信する。彼女の個人情報も復元された。そこへジャックと贋のアンジェラが迫るが、彼女は必死の抵抗で彼らを倒した。アンジェラの働きで、自らハッカー事件を起こして政府に《ゲイトキーパー》の導入を勧め、陰謀を巡らせたプレトリアン=カシードラル社の社長は逮捕され、事件は解決した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アーウィン・ウィンクラー
- 脚本
- ジョン・ブランカトー
- マイケル・フェリス
- 製作
- アーウィン・ウィンクラー
- ロブ・コーワン
- 撮影
- ジャック・N・グリーン
- 美術
- J・デニス・ワシントン
- 音楽
- マーク・アイシャム
- 編集
- リチャード・ハルシー
- 衣装デザイン
- リンダ・バス
- 字幕
- 菊地浩司