殺しのダンディー

劇場公開日:

解説

デレック・マーロウの小説を、彼自身がシナリオ化し「エル・シド」のアンソニー・マンが製作・監督した、彼の遺作。撮影はクリストファー・チャリス、音楽は、クインシー・ジョーンズ、衣装をピエール・カルダンが担当している。出演は「ダーリング」のローレンス・ハーヴェイ、「ローズマリーの赤ちゃん」のミア・ファロー、「魚が出てきた日」のトム・コートネイなど。

1968年製作/アメリカ
原題または英題:A Dandy in Aspic
配給:コロムビア
劇場公開日:1969年5月31日

ストーリー

“ダンディー”の一語につきるエバリン(ローレンス・ハーヴェイ)は英国情報局に勤めているが、実はソ連とのダブル・スパイ。ある日彼は偶然にキャロライン(ミア・ファロー)という女性キャメラマンと知り合った。彼女との逢いびきになごやかな気分にひたっているエバリンだが、外に出ると仲間があらわれ、すぐ現実にひき戻される。自分の身元がバレそうな気がして、エバリンはソ連復帰を望んだが返事はノーだった。そんな折、英国情報局きっての頭のキレる男ギャティスが帰国した。ギャティスは仲間にソ連側のスパイがいることを指摘し、その証拠のフィルムを写した。エバリンではなかったが、その男を殺す役をエバリンが命令された。麻薬に犯されたその男のあわれな姿を見て、殺しかねたエバリンは、ベルリンに向かい、東西の壁を越えようとしたが、失敗した。そこで思いがけず、キャロラインに会った。しかし、彼女に尾行者がいた。その尾行者はソ連の殺し屋だった。激しい争いの末、その男を始末したもののエバリンは、しだいに追いつめられているのを感じた。その予感は的中。彼はソ連側、イギリス側、両方からの攻撃をうけ、人生を閉じた。

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