ゴッドファーザーのレビュー・感想・評価
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何もかもがゴージャス、50年経っても色褪せない家族の愛と絆を描いた名作中の名作
何度観ても惚れ惚れする重厚な映像美とカメラワーク、観るたびに発見がある秀逸な脚本と演出、アンサンブルキャストのベストアクト、とどこをとってもゴージャス、本当に素晴らしい作品だと思います
そんな世紀の大傑作を生み出したフランシス・フォード・コッポラ監督、本作の演出のスタートはいつでも交代させられる様な不遇の待遇だったそうですが撮られたラッシュを観たスタジオの重役達が確かな手応えを感じ、以降は絶大な信頼をされ進められたらしいです
主役のドン・コルレオーネを演じるマーロン・ブランドさんとその三男マイケルを演じるアル・パチーノさんの演技が圧倒的、その他のキャストも今となっては多くの名優が出ており、皆さん最上級の演技を魅せています
オープニングから娘の結婚式パーティーで始まり、全編を通して何度も印象的に出てくる個人的に大好きなマフィア映画での食事のシーン、マーティン・スコセッシ監督作品のマフィアものもそうですが、イタリア・シチリアの人達がいかに“食事とファミリー”を大切に重んじるかがよくわかります
観る年齢や立場で全く違って見える世界を代表する名画中の名画、何度観ても心に染みわたります
アルパチーノがそのマーロンブランドの子息でその兄弟の末弟で、そのギ...
アルパチーノがそのマーロンブランドの子息でその兄弟の末弟で、そのギャングの一味に加わっていなかったが、長兄が妹がその夫に暴行されたを配下から聞き、憤って、車に乗り込み、高速道路の入場口で、一時停止をしたら待ち構えていたギャングに四方八方から撃たれて死亡し、ゴッドファーザー2が、そのアルパチーノがそのギャングの頭になってますが、そのギャングの仲間内での話が漏れているようで、ファッションモデルと結婚したその次兄が疑われ、湖に兄弟二人でカヌーで出て、その次兄が死亡しますが、その2にキューバ革命やマーロンブランドの青年時代も差し挟んでましたが、実際に戦前にムッソリーニが内閣を組閣し、体制側になった際にそのイタリアのギャングが米国に移住したそうで、戦前が共産主義がマルクス主義が全盛で、ファシズムがこれまでのに対するその否定の集合のような、太宰治の小説が負け犬のような男の話ですが、これまでの能動的な男の小説のただ逆を読んだだけなのかなと
デニーロってゴッドファーザーじゃなかったんだ
時間と長丁場だがテンポが良く、無駄なシーンが無い
名前は知ってたけど長いし難しそうだしで手を出してこなかった。マフィアものは嫌いではないのでいざ鑑賞。かなり面白かった。
登場人物が多く関係性が複雑になりそうだったので、あらかじめ相関図を頭に入れてから見た。最初は名前と顔が分からず苦戦。だが癖が強い登場人物が多く次第にキャラは難なく覚えられた。個人的にクレメンザが好き。あの見た目で暗殺もこなして料理もできちゃうギャップ萌え。裏切り者でもなく最後まで生き残ってホッとした。
3時間と長丁場だがテンポが良くて飽きない。無駄なシーンが無いので一切ぐだらない。殺したりドンパチする場面もサクッと終わるのでスマート。
複雑なそうなストーリーかと思いきや、基本的には、問題発生→誰かが処理する、のくり返しなのでシンプルで分かりやすい。単純な流れなのに、誰がどうやって解決するのか終始ハラハラして見れた。
「嘘だ」最後ケイを抱きしめながら吐いたマイケルの一言がかっこいい。どう考えても本当なのに、一言で嘘だと貫き通すのはなかなか出来ない。ドアが閉まる直前にマイケルたちを見るケイの表情がなんとも言えない。あれは嘘だと気づいてしまった顔なのだろうか。
0047 スクリーンに血の雨が降る
1972年公開
パラマウントの製作部長はB級原作でギャング映画を作ろうと
するが、原作が予想外の大ヒットするに予算をどんどんつけて
大作製作にシフトする。
しかし公開に先駆けほんまもんがマフィアの名前を出すな、と
クレームをつけ直接お話をしてようやく製作にありつける。
マフィアにも家族があり出世欲があり素人でありたい、
と思うんやね。
まあここは芸術家きどりの監督コッポラの意思が強かったそうな。
馬も首をはねられる。キャー!
ファミリーには好戦的な奴は必ず出てくるもので
とんがったジェームズカーン。
死亡フラグ立ちまくり蜂の巣にされる。
今宵組織を背負って立つ決意のアルパチーノ!
ニーノ・ロータにうっとりとしてしまいますな。
80点
テレビ初鑑賞 1976年10月13日/20日『水曜ロードショー』
名作は色褪せない。
家内(彼女にとっては初めて)と40年振りに観た。所々覚えていたが新鮮だったし、面白かった。洗礼の儀式の最中の粛清劇は素晴らしい。やはり名作は色褪せない。今回改めて分かったのは、
-コッポラが監督をやっていたのが若干32歳だった
-ダイアン・キートンが出ていた
完成度高っ!
最初と最後が何度観てもシビレる!!
偶然今日の上映を見つけて滑り込み!
多分劇場では2度目、ほかはDVDで鑑賞ですが、3部作の中でやはり本作が圧倒的に秀逸だと思う。
私にとっては3本の指に入る、いやなんならトップオブトップの映画。特撮もないあの時代に、こんなにハラハラドキドキしてオトコたちのかっこ良さにひれ伏す作品はない!
冒頭ドンが後頭部から引きで現れる場面は、何度見てもしびれます。あの指を添える独特の仕草に毎度やられます。はあーカッコよ!!巨大ファミリーをまとめあげるマーロン・ブランド扮するビトのカリスマ性よ。。
かたやアル・パチーノ扮するマイケルは、悪事に一切手を染めずに育てられた末っ子坊っちゃん。なのにある事件をきっかけにマフィアの仕事に関わり出したと思ったら、あれよあれよとビトの後継者へと成長していく。そしてラストシーンでは見事にゴッドファーザーのオトコの顔に。妻からの問いに答えるのがまた「フゥー!カッコよ!!」
ああーおもしろい。実におもしろい!
コミュニティという檻
マフィアの悲哀と各シーンの美しさ。
パロディ作品は観たことあったけど、ようやく本家を初鑑賞。
マフィアを格好良く描いた作品という勝手な先行イメージがあったんだけど、実際に観てみるとコルレオーネ一家というファミリーの悲哀が描かれてた印象が強い。
まず印象に残ってるのはドン(ビトーも、跡を継いだマイケルも…)の哀しそうな瞳ともの静かな話し方。
ファミリーのトップでも高圧さやイキった感じは全くなく、静かに相手を威圧したり、静かに周りに指示を出す。敵組織や裏切り者には冷徹で殺しもいとわないけど、そして家族には優しい。
あと家族や兄弟の中でも性格が違って、望む生き方とマフィアとしての適性が噛み合わない彼らがリアルで切なかった。
本人も周囲もカタギとして生きていくつもりだったマイケルが、結果的に最もドンの適性を持っていて次代ドン・コルレオーネになっていくのが切ないんだよな…。
あと後継者になるつもりだったけど直情型の性格が仇となって、結果的に抗争で死んでしまったケニーも。
そして、マイケルがマフィアとして生きることになったことをパパコルレオーネが哀しそうしている様子も。
あとこの作品、同時進行で進む場面の対比が美しくて印象的だった。
冒頭、華やかなクレメンザの結婚式の裏ではドンへの血生臭い相談事が行われているし(ドンは嫌そう。笑)、終盤、生まれたばかりの子どもの名付けの厳かな儀式の裏では、ファミリー同士の抗争の粛清が行われている。
マイケルがさまざまなことを神に誓っている間に、彼の指示でたくさんの者が殺されていくんだよ。
この演出しびれるよね。美しい。怖い…。
あと南イタリアのマイケルのひとときのロマンスが切なかったな。マフィアの生活から離れた先で愛する人を得たのにマフィアのごたごたにそれを奪われるマイケル。
このシーンに関しては「マイケル…!ケイという女性を待たせておきながら…!!」とマイケルに憤慨しながら観てたけど、マフィアとして生きるしかないことを彼に自覚させるシーンだったのかな…と観終わってからショボンとした。
ケイに関してはラスト、マイケルが完全に「ドン・コルレオーネ」になって、ケイが不安そうにマイケルを見つめる前で扉が閉じられて終わるシーン、格好良いけど切ないよね。
あと最近個人的に「ヤクザと家族」という映画を観てたから色々共通点を見出してしまって、「日本のヤクザも海外のマフィアも時代の流れで衰退していく様子や命を危険にさらす生業の悲哀は通じる部分があるのだなあ…」と思った(本作のほうが時代としてはだいぶ前に作られたものではあるけど)。
観終わった後切なくてたまらなくなったけど、でも美しい作品だった。
個人から組織人への変化
コッポラ監督の傑作『ゴッドファーザー』を再鑑賞。レビューも書き直した。
今作は、元々マフィアの家業には手を出していなかったマイケルが成り上がる姿を通じて、自分の感情で動く個人から、組織全体の利益を考慮して判断する組織人への変化が重点的に描かれている。組織で出世することは、個人的な感情を抑制して組織そのものになっていくことだと言える。
マイケルは組織そのものになることができた。その点が粗暴な長男のソニーやいまいち仕事に対する真剣味に欠ける次男のフレドとは異なった。彼らはマイケルと違い、組織の仕事に個人の感情が入り過ぎる。その点マイケルは個人の感情の抑制が上手い。だからこそ組織の後継者に最適だと判断されたのだと思う。同時に、組織のために時には冷徹な判断を下さねばならない場面も出てくるようになる。それが個人の感情のみで生きている妻のケイや妹のコニーには受け入れがたく、二人との間に溝が生まれる原因となったと言える。
今作が秀逸なのは、そんなマイケルの変化をリアリティ高く描いていることだ。
タイトルなし(ネタバレ)
マリオ・プーゾの小説を映画化した、コッポラ監督作品。Ⅰ〜Ⅲまであります。評価が高いのはⅠとⅡ。Ⅰでゴットファーザーを演じるのがマーロン・ブランド、Ⅱではロバート・デ・ニーロ。跡を継ぐ息子役はアル・パチーノ。一作につき3時間近くあり、重厚な長編で見応えあります。
マフィアの抗争を巡り、当初は跡継を拒んでいた末子であるアル・パチーノが宿命的にゴットファーザーになるのですが、容貌がどんどんマフィアらしく変貌していく演技は圧巻です!
ちなみに、私のオススメはⅠのゴットファーザー役であるマーロン・ブランド。口に綿を含んでわざと滑舌を悪くして実年齢より遥か年上の役に臨んだと言われています。静かで凄みのある迫力ある演技は、確かにマフィアのボスにしか見えません。しかしながら、鑑賞者はマフィアのドンに恐怖を抱きながら、少しずつファミリーたちへ感情移入していきます。なぜなら、殺し合うマフィアたちも、私たちと同じように家族のことを心配したり夫婦のことで泣いたり悩んだり、嬉しい時は笑ったり喜んだりしながら懸命に生きているからです。
ドン・コルレオーネが亡くなるシーンはとても美しいです。
映画通にしか分からない難解なタイプの作品ではなく、普通にストーリー面白いです。登場人物が多いので最初は戸惑いますが、注意深く一つ一つ丁寧に場面を観察していくと、段々見えて来ますので心配無用です。食事のシーンが多く、イタリア特有のお菓子カンノーリが出て来たり、原作の小説には、映画では描かれなかったエピソードや登場人物を楽しむことも出来ます。昨年2022年は50周年で、U-NEXTではこの作品のメイキングを別の俳優陣で撮ったドラマが放映されていました。朝10時頃から見始めて、全話終わったのがその日の夜10時くらいでした。こちらもとても面白かったです。
アメリカの陰の政府=マフィア‼️
今やすっかりオールタイムベストランキングの1位常連となってしまった、コッポラ監督の名作ギャング映画‼️マフィア同士の抗争を血なまぐさいバイオレンスで彩りながらも、作品自体の構造はオペラを観ているような、またはクラッシックコンサートを鑑賞しているような重厚感です‼️一つ一つのエピソード(楽曲)をじっくり描き、そのエピソードが繋がることで、一つの大きな物語となる‼️見事です‼️ビトー・コルレオーネが復讐の手助けを懇願されるシーンからの華やかな娘の結婚式のシーン‼️ハリウッドの監督に嫌われた歌手のエピソードから、その大物監督のベッドの中に彼の愛馬の血まみれの生首が転がっているシーンの衝撃‼️ホントビビりました‼️マイケルが敵対するマフィアの親分の頭を撃ち抜くシーン‼️蜂の巣にされるソニーの暗殺‼️逃亡先のイタリアで現地の娘と結婚、その娘が爆死するという悲劇に見舞われるマイケル‼️ "人生は美しい" と呟いて、明るい陽光の中でこと切れるビトー‼️一つ一つのエピソードが印象的で美しく、それに被さるニーノ・ロータの名曲ぶりが凄まじいです‼️ホントに大好きな映画‼️でもどっちかと言うとPART Ⅱの方が好きかな‼️ちなみに冒頭の結婚式でコッポラ監督のインスピレーションとなったのは、黒澤明監督の「悪い奴ほどよく眠る」‼️さすが世界のクロサワ‼️
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