黒死館の恐怖

劇場公開日:

解説

イギリス怪奇映画。ロンドンのスコットランド・ヤードの『ブラック・ミューゼアム』からヒントをえた物語で、狂気の犯罪学者をめぐる奇怪な事件の数々が描かれている。監督にあたったのは「四重奏」のアーサー・クラブトリー。ハーマン・コーエンとアベイン・カンデルが脚本を担当し、撮影にあたったのは「私に殺された男」のデスモンド・ディキンソン。音楽をジェラルド・シュルマンが受けもっている。出演するのは「吸血鬼ドラキュラ」のマイケル・ガウにジューン・カニンハム等。製作ジャック・グリーンウッド。製作総指揮ハーマン・コーエン。

1959年製作/イギリス
原題または英題:Horrors of the Black Museum
配給:日本RKO=BCFC
劇場公開日:1959年11月7日

ストーリー

ロンドン警視庁は多発する惨酷な美女殺害事件に手を焼いていた。事件の起るたびに、こと細かにそのスッパ抜き記事を発表して警視庁の無能を嘲笑する不具の犯罪学者バンクロフト(マイケル・ガウ)の文名は、警視庁への非難とは反対に大いにあがった。事件のあるたびに異常な昂奮を示すバンクロフトに、主治医のボーランは犯罪学もほどほどにするように忠告した。だがバンクロフトは、地下室にロンドン警視庁の犯罪資料博物館に似せた部屋を作り、黒死館と名づけて犯罪用兇器蒐集に熱中していた。バンクロフトは情婦ジョーンをアパートにかこっていた。ある日ヒステリックに彼の不具をののしったジョーンは、その夜首なし死体となって発見された。逃走した犯人は醜悪な老人だったと目撃者は告げた。骨董商のアギーはバンクロフトが犯人ではないかと気づいたが、彼に殺されてしまった。全ロンドンを恐怖させた一連の殺人事件の犯人は、実はバンクロフト自身なのだった。屋敷の地下の黒死館にいたバンクロフトのところへ、真相に気づいた主治医ボーランがやってきた。しかし彼はタンクに投げこまれて骸骨と化した。事件担当のグラハム警部は世論でたたかれたが、バンクロフトは新著の出版祝賀会で乾杯の喜びにひたっていた。ある日バンクロフトの助手リック(グラハム・カーナウ)は、秘かに恋人アンジェラ(シャーリー・アン・フィールド)を黒死館につれこんだ。これを見つけたバンクロフトはリックに注射をして二人を外に出した。やがて醜悪な男に変身したリックは恋人を殺し、遊園地の人ごみの中を逃れて巨大な観覧車によじのぼった。グラハム警部一行は現場をとり囲んだ。バンクロフトは群衆の中にまじってこれを見ていた。彼を見つけたリックは、短剣をかざして塔上からバンクロフトにとびかかり、彼を刺して死んだ。

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