原子怪獣と裸女
劇場公開日:1962年10月11日
解説
核爆発の影響で破壊されて滅亡するもの、新しく生命を得るものなどを描く空想怪獣映画。封切に際しては「美人島の巨獣」「原子怪獣と裸女」「吸血原子蜘蛛」の3本を“世界原子怪獣傑作集”として上映。製作・監督は「恐怖の振子」のロジャー・コーマン。脚本はルー・ラソフ、撮影ジャック・フィーンデル、作曲はロナルド・スタインが担当。出演者はリチャード・デニング、ロリー・ネルソン、「FBI武装せよ」のポール・デュボブなど。
1956年製作/アメリカ
原題または英題:Day the World Ended
配給:大蔵映画
劇場公開日:1962年10月11日
ストーリー
強烈な核爆発は遂に世界の破滅を招いた。が、合衆国の谷間の家の主人ジム・マディソン、その娘ルイス(ロリー・ネルソン)、付近を通行中のギャングのトニイ、彼の愛人で元ストリッパーのルビー、老鉱山師ピート(レイモンド・ハットン)、技師のリック(リチャード・デニング)、原爆で重症のラデック(ポール・デュボブ)の7人が偶然生き残った。ジムは限られた食糧を毎日少量配給すると共に、子孫を残す意味でルイスと若い男たちとの結婚を勧めた。トニイもリックも彼女に恋を感じている様子だ。皆は放射能に汚染されていない近くの流れで水浴を楽しんだ。ある日ルビーとルイスが水浴していると、見たこともない怪物が繁みからのぞいたので驚いた2人は家へ逃げ帰った。ラデックは怪物の最初の犠牲になった。次が老鉱山師ピート。5人は怪物の跳梁にふるえた。怪物の足跡を発見して跡を追ったジムは安全地帯を出て放射能に侵された。一方トニイがルイスに好意を寄せているのをやいたルビーは、言い争っているうちに彼に殺された。怪物はその後家の周辺に出没しはじめた。ある夜不思議な影につられて表へ出たルイスは怪物にさらわれた。3つ目で頭に角のある怪物は、元ルイスのボーイフレンドだったが、放射能の影響で怪物に化身したためルイスにはわかるはずはなかった。ルイスの悲鳴をきいたリックが数発の銃弾を撃ったが、怪物は平気だった。けれど降り出した雨に慌てて逃げる途中、放射能で生まれたこの怪物は汚染されない雨のために、崩れるように死んだ。2人が家に帰るのを待ち伏せしていたトニイはジムの銃弾に倒れた。雨も止み、放射能の影響から解放されたのを知ったルイスとリックは、2人だけの未来に向かって谷間の家を後にした。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロジャー・コーマン
- 脚本
- ルー・ラソフ
- 製作
- ロジャー・コーマン
- 撮影
- ジャック・フィーンデル
- 編集
- ロナルド・シンクレア
- 作曲
- ロナルド・スタイン