グラディエーターのレビュー・感想・評価
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後世に語り継がれる一本には至らず
何と言っても、ラッセル・クロウの役作りに尽きるだろう。悪役のキャラも立っているし、映画の基本的な構造が本当によく作りこんである。
それでも、残念なことがあるとするなら、このジャンル、仮に史劇スペクタクルとでも言おうか、には、「ベン・ハー」という金字塔があり、世界中の映画ファンに愛されている。それを超える映像を目指してほしかったが、そこに至らないのは、何といってもアクションのリアルさが、やや足りなかったことだろう。
最大の見せ場の、虎と闘うシーンはさすがの迫力ながら、そこに限界があることは理屈で分かる。虎を殺すわけにいかないし、人間を襲わせるわけにもいかないからだ。しかし、後年に「ライフ・オブ・パイ」が製作され、CGを駆使して描かれた飢えた虎はとてもリアルだった。
今見ると、どうしてもそこの部分も含む演出に本当っぽさというか迫力が足りないと思う。後世に語り継がれる一本にならなかったのは、そういうことだと思う。
2018.6.12
これも間違いなく何度も観たくなる映画シリーズ
【”正しいローマに・・。亡き主君の想いを伝え闘う男の魂は、故郷に戻った。”今作は、男の誇りを描いた壮大なスペクタクル映画であり、壮烈な復讐劇でもある作品である。】
<Caution! 内容に触れています。>
・1度目の鑑賞時には、勧善懲悪且つ、ラストの且つてはローマ帝国の将軍であったマキシマム(ラッセウ・クロウ)が、コモドゥス(髭のない、ホアキン・フェニックス)との激闘の後に、ローマの民衆に厳かに担がれていくコロセウムのシーンにカタルシスを感じたモノである。
・2度目の鑑賞時には、男の誇りとは何であるか、愛する妻と子を守れなかったマキシマムの哀しさと、怒りをバネにして不屈の如く立ち上がる姿と、彼を慕うキケロを始めとする元部下たちの姿が印象的であった。
・3度目の鑑賞時には、父マルクス・アウレリウス帝や思慕する姉ルシッラ(コニー・ニールセン)始め、元老院やローマの民たちにまで、慕われなかった狡猾な皇帝コモドゥスの孤独、哀しさが、この作品に奥行きを与えている事に気づいた。
<いづれにして、コロセウムでの数々のマキシマムの死闘が、実に印象的な作品。
コモドゥスとの一騎打ちの前、脇をナイフで刺された状態で戦いながら、見事に妻と子の仇を取った後に、亡き主君の想いを元老院のクイントゥスに託し、地に斃れるマキシマムの姿。
そして、彼の屍は、”民”達に担がれ、コロセウムから運び出されるのである。
一方、コモドゥスは最後まで誰にも慕われず、屍は地に置かれたままという望遠で描く対比・・。
今作は、ラストの彼の魂が、愛する妻と子の元に帰るシーンも忘れ難い逸品である。>
人生における至高の一作
歴史大作
人気絶頂で打ち切りになった漫画のよう
とにかく画の迫力がすごい
冒頭からどれだけエキストラいるんだと思うほどの合戦を見せつけられ、名作の雰囲気を強く感じる。
その後もコロッセオでの息もつかせぬ攻防が続き、アクションシーンは満点評価。
また、皇帝も純粋な悪ではなく、彼なりにローマを再建する想いがあり、ただ、そこに主人公が立ちはだかる訳で
最後に一騎打ちを選ぶことも勇気あっての行動かと見直しかけるも、そこで結局刺すのかいと、やはり卑怯な一面を強く滲ませてくる。
私の中でしっくりこなかったのが一騎打ちからのラスト。
なんで皇帝が死ぬのを見てるのか、帝国のトップでしょ?市民の前で死んで良いの?
奴隷解放しろと言われて、なんですんなり解放するの?
そこまで練り上げてきた濃厚なストーリーを、時間ないから一気に終わらせたかのようなあっさりかつご都合主義なラストに打ち切り漫画のような拍子抜け感を感じた。
惜しい。
カタルシス、ロマン…
2作目を見てから、改めて鑑賞したが本作にはこれらがあり、あらゆる面で2作目を上回っていると感じた。ストーリーはほとんど忘れかけていたが、ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックスの名演、怪演が素晴らしい。コニー・ニールセンも若く美しく、暴君から息子を守る母を儚くも強く演じている。そうか、このルシアスがハンノなのかと。マキシマスの将軍としてカリスマ性、気高さ、強さが段違いだった。2024.11.30Amazonプライム鑑賞
隠しきれないリーダーとしての才
王道が好きな方に
スピルバーグでさえ出来ない、アクションと作品性の共存
久々に観た 再び痺れた
血縁だけを盲信し、能力も器も足りないのに皇帝という立場に拘り、滑稽なほど真っ白な衣装で大袈裟に立ち振る舞うも敗れ、誰からもその亡骸に悲しみも敬いも持たれない、哀れな男を演じたホアキンの闇深い演技が素晴らしい。さすがだ。
落とされても奪われても、天性の闘う力と、貫く忠誠心とその揺るがない正義感により、周りを惹き込み道を切り開き続ける男を演じたラッセルの力強い演技も同じように素晴らしい。
人の持つ残酷さを表す歴史に絡めたストーリーも含めて、重厚で見応え抜群の作品です。
劇場で観なかったのが悔やまれる。
"すぺくたくる"モノは苦手
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