クライ・ベイビー

劇場公開日:

解説

カルト・ムービーの傑作「ピンク・フラミンゴ」で知られるジョン・ウォーターズが、監督したミュージカル・ラブ・コメディ。製作はレイチェル・タラレイ。エグゼクティブ・プロデューサーはジム・エイブラハムズとブライアン・グレイザー。撮影はデヴィッド・インスレー。音楽はパトリック・ウィリアムス。ミュージック・スーパー・バイザーは「フットルース」「フラッシュダンス」のベッキー・マンクーソと「ペギー・スーの結婚」のティム・セクストン。編集はジャニス・ハンプトン。主演は、「シザーハンズ」のジョニー・デップとこれが初主演となるエイミー・ロケイン。共演は、「初恋物語」のスーザン・ティレル、イギー・アンド・ストゥージスのリードヴォーカルをつとめるイギー・ポップ、「ヘアースプレー」のリッキー・レイク、ポルノ界の女王トレイシー・ローズなど。

1990年製作/アメリカ
原題または英題:Cry-Baby
配給:ヘラルド
劇場公開日:1991年7月20日

ストーリー

1954年、ボルチモア。お金持ちグループ<スクエアズ>のお嬢様アリスン(エイミー・ロケイン)と、不良グループ<ドレイプス>の青年クライ・ベイビー(ジョニー・デップ)は、予防注射の席で恋に落ちた。アリスンのボーイフレンド、ボールドウィンとアリソン家のおばあさんは、二人を引き離そうと躍起になるがうまくいかない。そのうちダンス・パーティーの夜がやってきて、すっかりクライ・ベイビーに感化されたアリソンはロカビリーをデュエットで熱唱してしまう。怒った<スクエアズ>はパーティー会場に殴り込みをかけ、混乱の中、逮捕されたクライ・ベイビーは感化院へ送られた。その上、クライ・ベイビーの子供がお腹の中にいるというイカレた女の証言もあいまって、アリソンの心はクライ・ベイビーから離れそうになった。クライ・ベイビーは悲しみに打ちひしがれながら涙の滴のイレズミを彫った。<ドレイプス>はアリソンを誘拐し、おばあさんも味方に引き入れて、感化院へ直行。クライ・ベイビーの釈放を求めて塀の外からラブコールを送った。みんなの情熱にほだされた判事は、クライ・ベイビーを出所させる。<スクエアズ>対<ドレイプス>はチキン・ゲームで勝負をつけることになり、クライ・ベイビーは見事勝って涙を流すのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1

写真:Everett Collection/アフロ

映画レビュー

4.0初期の怪作とは違ったウォーターズ監督の妙味が炸裂!

2020年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ご存知、ボルティモアの怪人ことジョン・ウォーターズ監督が放つミュージカル・コメディにして、ジョニー・デップがその存在感を華々しくスクリーンに刻んだ名作でもある。ウォーターズといえば当初は「ピンク・フラミンゴ」などの怪作で知られていたが、どうやら「ヘアスプレー」の成功でハリウッド・スタジオの見方も大きく変わり、本作の企画も割とすんなりと通ったようだ。こう書くと、振り切れた作風が軟弱なものに落ち着いてしまったかのごとく聞こえるかもしれないが、決してそうではない。彼はスタジオとの契約を守りつつも、その中で可能な限り自分の持ち味を炸裂させている。その奮闘がすこぶる楽しく、頼もしい。何よりもジョニー・デップのハマり方は何だろうか。数々の監督たちが彼の才能や存在感に惚れ込んだ理由がわかる。一方、思いがけないところでワンシーンだけウィレム・デフォーも登場。これまた強烈な彼らしさがいっぱいで、たまらない。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
牛津厚信

3.5【”監獄ミュージカル”若きジョニー・デップがプレスリーの様に独特の動きで歌うミュージカルシーンの数々はナカナカ魅力的です。】

2023年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

幸せ

ー 今作は、「シザー・ハンズ」と同年(1990年)公開であるが、趣は全く違う。それはジョニー・デップが若い頃から幅広い演技が出来た事に尽きるであろう。-

■とある高校に通う不良グループのリーダー、”クライ・ベイビー”という綽名のウェイド(ジョニー・デップ)は、お嬢様のアリソン(エイミー・ロケイン)に一目惚れし、アリソンもクールな魅力を持った彼に惹かれ、2人は恋に落ちる。
 しかし、アリソンを取り巻く裕福で保守的な伯母や友人たちは、不良と付き合うことに猛反対する。

◆感想

・今作の魅力は、若きジョニー・デップがプレスリーのようなヘアー・スタイルで独特の動きで歌うミュージカルシーンである。

・彼の歌声も、シーンによって変えているし、(吹き替えじゃあないよね。)ナカナカ魅力的なのである。

<今作は、癖の強いカルト映画の巨匠、ジョン・ウォーターズ監督が珍しく真面に作った、歌あり、ダンスありの寓話的な恋物語なのである。
 保守的な上流階級の人達への皮肉は、タップリ盛り込まれているけどね。>

コメントする (0件)
共感した! 1件)
NOBU

4.0文句なんかクソくらえ!これがラブコメじゃなけりゃなんだ!

2023年4月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

ジョンウォーターズ中期の傑作
笑いながら歌って踊れ!泣き続けろ!

支離滅裂なようで思いやりがある家族たち
文字通り"愛と涙"に溢れている

やはりジョンウォーターズの映画はサントラが欲しくなる

クセの強すぎる各面々に圧倒され続ける映画

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ezio

3.5サントラも必聴!!

2021年10月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

幸せ

この頃があるからこそのジョニー・デップ、ボルチモアを舞台にしたオールディーズ全開なミュージカル「ヘアスプレー」も傑作だったジョン・ウォーターズのデタラメで楽しくて不謹慎でテンション上がりっぱなしな勢いが最高。

イギー・ポップのコミカルな存在感とウィレム・デフォーのチョイ役は「ラブレス」へのオマージュか?

カルトな雰囲気がプンプンに全体的な映像のLookやセンスに音楽も素晴らしい、これを単純に楽しめないのは可哀想、これぞミュージカル映画としての面白さ!?

コメントする (0件)
共感した! 2件)
万年 東一