蜘蛛に抱かれた女
劇場公開日:1995年1月28日
解説
過去に犯した罪のため脅迫され、殺人事件に巻き込まれる女弁護士を軸に愛憎渦巻く3人の女が虚々実々の駆け引きを繰り広げるサスペンス。ひとり二役を演ずるジョイ・ウォン、細かなアクションや小道具を使った演出に、アルフレッド・ヒッチコック作品をはじめ往年のサスペンス映画へのオマージュが窺える。製作は「ドラゴン・イン新龍門客棧」のツイ・ハーク。監督はカメラマン出身の「ロボフォース 鉄甲無敵マリア」のデイヴィッド・チャンで、本作では撮影もチュウ・コクファイ(「バイオレンス・ポリス/九龍の獅子2」)と共同で担当。脚本はルイ・ファー、音楽はチュウ・マンホイ、編集はフォン・イン、美術は「ラスト・ブラッド 修羅を追え」のフォン・イン、SFXは新視覺特技工作室がそれぞれ担当。出演は「スウォーズマン 女神復活の章」のブリジット・リンとジョイ・ウォン、『ファントム・ブライド』(V)のポーリン・ウォン。またブリジット・リンの恋人役で「九龍大捜査線」のレイ・チーホンが特別出演している。
1989年製作/香港
原題または英題:Web of Deception 驚魂記
配給:HRSフナイ
劇場公開日:1995年1月28日
ストーリー
著名な女弁護士ジェーン(ブリジット・リン)は過去に犯した横領の罪をネタに大金を要求する脅迫状を受け取っていた。犯人は彼女の長年のアシスタントのメイ(ポーリン・ウォン)だった。メイのルームメイトのクァン(ジョイ・ウォン)は素行の悪い妹のウォン(ジョイ・ウォン=二役)の多額の借金に困り、メイに相談をもちかける。自分を置いてカナダに移住を決めたジェーンを快く思えないメイはクァンにジェーンの屋敷から金を盗み出す算段をつける。ところが忍び込んだクァンは折悪しくジェーンに遭遇、もみあった末に命を落とす。動転したジェーンはメイに助けを求めるが、彼女が来たときには死体が消えていた。姉のあとをつけてきたウォンの仕業だった。ウォンは復讐のためマッサージ師と称して屋敷に居座り、メイとジェーンを脅やかし、あの手この手でジェーンを殺そうとするが、失敗する。逃亡を図ったジェーンを追い詰めたはいいが、逆に取り押さえられたウォンはあきらめて去り、正体を隠して生きようと決心、ジェーンはカナダへと旅立つ。しかし結局彼女らはそれぞれ法の裁きを受けるのだった。