逆転

劇場公開日:

解説

アービング・ウォーレスの「小説ノーベル賞」を「ウエスト・サイド物語」のアーネスト・リーマンが脚色、「孤独な関係」のマーク・ロブソンが演出したスリラー・サスペンス。撮影は「西部開拓史」のウィリアム・ダニエルス。音楽をジェリー・ゴールドスミス、製作はパンドロ・S・バーマンが担当した。出演者は「ヤムヤム・ガール」のポール・ニューマン、「明日になれば他人」のエドワード・G・ロビンソン、「勝利者(1963)」のエルケ・ソマー、「暗殺!5時12分」のダイアン・ベーカー、「新7つの大罪」のミシュリーヌ・プレール、ほかにジェラール・ウリ、セルジオ・ファントーニ、ケヴィン・マッカーシー、ジャクリーヌ・ビア等。メトロカラー・パナビジョン、1963年作品。

1963年製作/アメリカ
原題または英題:The Prize
配給:MGM
劇場公開日:1964年2月8日

ストーリー

ストックホルム、ノーベル賞週間。文学賞のクレイグ(ポール・ニューマン)は物理学賞のストラスマン博士(エドワード・G・ロビンソン)に会ったが、翌日の記者会見の席で、博士の豹変ぶりに驚いた。付き添いの姪のエミリー(ダイアン・ベーカー)に聞いても要領を得ない。その後、博士の急を知ってクレイグが駆けつけると知らせてくれた方の男が殺されていた。クレイグは執拗な追跡を受けビルの屋上から突き落とされたが、幸い下が運河だったため、死はまぬがれた。警官とともに先刻の現場へ急行したが、そこには跡形はなく、誰からも本気に受けとられなかった。ところが、医学賞のギャレット博士からストラスマン博士らしき人がある病院に意識不明で入院していたと聞かされ、早速病院に急行したが博士は発見できなかった。だが、その人間が船に運ばれたらしい形跡をつきとめた。病院からの帰りも激しい追跡を受けたが、危うく命拾いをする。彼は出入港船を調べ、博士の急を知らせた男が死ぬ前に言い残した「かもめ」が、翌日出港するドイツ船の名であったことを発見、船に潜入して博士を救出した。その頃、受賞式場は大式典に湧いていた。そして2人の同一博士が生れ式場は騒然。偽者は博士の兄一味で、エミリーも彼らのスパイであった。悪の滅びたことは言うまでもあるまい。

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受賞歴

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映画レビュー

2.0ノーベル賞と殺人事件

2019年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ノーベル賞お祝いの食事を運ぶ二人のホテルの給仕の様子を見るとコメディのようにも思えた。文学賞が反ファシスト小説を書いた人間だし、社会派ぽい設定もなかなか。引き込まれはするが・・・

 はめられて追いかけられるポール・ニューマン。いきなり突き落とされるところで死んでもおかしくなかったが、とにかく橋の上で車にひき殺されそうになったりする。しかし、目的はストラトマン博士。印象的なのがヌーディストの集会に助けを求めたシーン。こんなシーンは滅多にない。

 全体としては平凡。ヒッチコックの影響が見受けられるけど、それを上回ってはいない。犯人の意図というか思想もよくわからないし、狙われるんだったら反ファシスト思想のポール・ニューマンのほうが自然だし・・・

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kossy