キッド(1921)

劇場公開日

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解説

チャールズ・チャップリンが親子の情愛を描いたヒューマンコメディ。共演はジャッキー・クーガン、エドナー・パーヴィアンス、トム・ウィルスンほか。無声。1971年にチャップリン自身の編集・作曲によるサウンド版(53分)が製作された。

1921年製作/68分/アメリカ
原題:The Kid
配給:松竹

ストーリー

朝の散歩の途中で捨て子を拾ってしまったチャーリーは、その子を育てるはめに。5年後、成長した男の子はチャーリーの仕事を手伝い始める。一方で赤ん坊を捨てた女性はその後成功し子供を捨てたことを公開する日々を送っていた…。

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映画レビュー

4.5銀幕に悲喜劇を持ち込んだ草分け的作品

pipiさん
2021年3月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

知的

民族の祭儀としてではなく、文化的な演劇(ドラマ)の歴史は紀元前5世紀頃の古代ギリシア悲劇に端を発すると思う。同時期に喜劇も誕生し、ギリシア喜劇を意味するコーモディアがコメディの語源となった。
アリストテレスは「悲劇は優れた者を描くのに対し、喜劇は劣ったものを描く」と定義した。

それ以降、人の長い歴史において「悲劇・史劇」は高尚で価値のあるもの。
「喜劇」は悲劇の前座や休憩時の添え物という位置付けを余儀なくされてきた。日本の芸能史においても、能と狂言の関係性には似た構造を感じる。

シェイクスピアはそこに一石を投じた。「終わりよければすべてよし」「尺には尺を」「トロイラスとクレシタ」の3作品は悲劇とも喜劇とも分類しがたい「問題作」として、研究者を唸らせた。

そしてチャップリンの「キッド」は、シェイクスピアに勝るとも劣らない、革命的概念を演劇(ドラマ)界に持ち込んだ。
喜劇の中に、切ないまでの悲劇と、人間の根底にある情愛を見事に描いて見せたのだ。
本作を通して、喜劇は悲劇の添え物、メインディッシュの付け合わせであった長い歴史に終止符を打った!

人生はクローズアップで見れば悲劇だがロングショットで見れば喜劇だ、とチャップリンは言った。
だから、もしも我々が今、現実問題として辛い悲劇に見舞われていようとも、長い人生史の観点で見れば違った意味も見えてくるだろう。

ご存知の方も多いと思うが、本作制作開始の直前に、チャップリンは第一子を亡くしている。
また、チャップリン自身、子供時代に母親と無理矢理引き離されて孤児院へ送られたのだ。そういう血肉を伴った人生経験が主人公(リトル・トランプ)と養い子が警察に引き離されそうになる時の珠玉の名場面を生み出した。
血縁ではなく深い愛情で結ばれた親子の絆。見返りなど求めぬ掛け値無しの愛が観る者の心を打つ。

当時、7歳だったJ・クーガンはチャップリンが演じてみせた通りにそっくりコピーする事が出来たそうだ。天才子役の名を恣にしたクーガンの名演技の背景にはチャップリンの天才性こそが透けて見える。
気に入ったカットが撮れるまでリテイクを繰り返し、最終的なフィルムの長さは本作の50倍に及んだという。
そんな妥協を許さないチャップリンの姿勢がこの名作となって結実した。

悲劇が高尚で喜劇が低俗であるという既成概念を打破し、悲劇喜劇は同一事象に対する観点の違いに過ぎない事を提言してみせた。
演劇史、映画史における一つの転換として貴重な価値のある作品だと考える。

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pipi

4.0観たのを忘れていたが同じ場面で泣いた

penguinさん
2021年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

初見は多分2-30年前??BSでやっていたので多分見たよね、と思いながら見始めた。セリフがないので、そうか、このパターンか、と思いながらやがて違和感なく没頭し始める。
子供同士のけんかにボクシングのリングよろしく口に含んだ水をふきかけたり(コメディのお約束で別の人に吹きかける)、相手の子供の兄の大人とけんかすることになるけどふらふらしながらもうまくよけたり(これもお約束!)、コメディの基本がここにある。
そうこうしているうちにジョンが連れ去られそうになるシーン。車の荷台に乗せられたジョンの泣き叫ぶシーン、手の表現のこのシーンで突然この映画を昔見たことを思い出し、しかもまた同じ場面で泣いてしまった。この場面の音楽との相乗効果で一番の見どころだと思う。

映画とは直接関係ないけど、冒頭、主人公が歩いていると、ごみがつぎつぎと建物の上から落ちてくる。学校の世界史で習った、中世のフランスなどではごみの収集はなかったので家で出たごみは窓から捨てていた、という話。映画で再現されているのを見ると「本当だったんだなぁ」と感じ入った。初見のときは気付かなかった場面だった。

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penguin

5.0キッド

alextmさん
2021年2月18日
iPhoneアプリから投稿

短時間、無声でしたが大変楽しめました。子供には物質的環境よりも愛情でしょうか。

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alextm

5.0慈しみの心

odeonzaさん
2021年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

哀愁のドタバタ喜劇、いまさら語るのも憚れるほど一時代を築いた天才チャップリンの初期の名作です。これまた天才子役ジャッキー・クーガンを得て涙と笑い、ペーソス溢れる父子物語ができました。
チャップリンも息子を亡くしたばかり、自身の貧しかった子供時代の体験も織り交ぜているのでしょう、リアリティとは程遠い白黒サイレントのスクリーンの中に生々しい葛藤の様が映し出されるのは驚きです。21世紀の今日ですら育児放棄や遺棄の報道があるのですから情けない、見方を変えれば立派な社会派ドラマでもあります。
大上段に振りかぶるのではなく喜劇を通じ人々の琴線をとらえる彼の表現手法によって人としての矜持、慈しみの大切さを伝えたことは真の賞賛に値するでしょう。

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odeonza
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