YUKIGUNI
劇場公開日:2019年1月2日
解説
スタンダードカクテルとして広く親しまれる「雪国」を生み出し、大正から昭和、平成を生きてきた日本最高齢の現役バーテンダー・井山計一の半生を描くドキュメンタリー。大正15年に山形県酒田市に生まれ、戦後の混沌とした時代の中でバーテンダーとしての腕を磨いた井山は、昭和34年、壽屋(サントリーの前身)主催の全日本ホーム・カクテル・コンクールに「雪国」を出品し、グランプリを受賞。「雪国」は日本各地のバーテンダーに愛され、作られ続け、いつしかスタンダードカクテルとして知られるようになる。映画では、故郷の酒田市で92歳のいまもなお現役バーテンダーとして働く井山の半生や、撮影中に妻を亡くした井山が、それをきっかけに家族との絆を取り戻していく姿、また誕生から60年を迎える「雪国」の秘話などをつまびらかにし、激動の時代を経ても古びない「美しさ」や「愛おしさ」とは何かを描き出す。監督は「よみがえりのレシピ」などを手がけた渡辺智史。ナレーションに小林薫。
2018年製作/87分/日本
配給:いでは堂
スタッフ・キャスト
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2019年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
映画で良いのか、ドキュメンタリー番組が良いのか分かりませんが映画館として映画館で観れて良かったです。それも上映館の最終で・・・!
人間?、人の持つ素晴らしき力を感じます!歴史のあるバーには確かに物語があると感じます。お気に入りのバーを見つけたいと思います。
共通事項。皆様、奥様を愛してらっしゃるのですね!
2019年4月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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このサイトの上映館情報には無く、映画館のオリジナルサイトで上映を知り鑑賞(こういうケースもあるんですね)
《つづく》
ひとりの東北人のぶれない幸せな人生。
日本海に面する東北の港町に生まれた主人公は、戦後の復興期に社交ダンサーの夢を経てバーテンダーを目指す。
冷蔵庫が無い時代、天然氷を砕く修業からスタートし、研究熱心さを買われ、先人の支援を受け、カクテルコンクールに応募したオリジナル作品がグランプリを授賞。
そのカクテル『雪国』は、やがて日本のスタンダードカクテルに。
92歳の今も現役で、一人カウンターの中に立つ。
「Barは人なり」という評論家の名文句の如く、マスターとの会話と陶酔のカクテルを求めて、全国からファンが集う。
客のある女性は、仕事で行き詰まった時に店を訪れ、マスターの話を聞くうちに仕事の悩みが小さくなり、このマスターのように人を幸せにすることができれば、あとの仕事のあれこれは大したことはないと思えたという。
マスターは、客の一人一人に合わせて、カクテルの配合を微妙に変えるという。同じく、会話の内容も、相手に応じてあらゆる話題を提供し、さながらマスターの独壇場になるという。
枯れない話の泉とオーダーメイドの極上カクテル。それが皆を幸せにする。そして、マスター自ら「私は日本一幸せなバーテンダーです」と言う。
半世紀以上作り続けているカクテル『雪国』は、少ない日で10-20杯。その総数は数える術が無い。
そして、そのカクテルは、半世紀以上前に創作された物とは思えないと欧米のバーテンダーをも驚かせ、シェイキングの所作までが美しいと『マエストロ(巨匠)』と称される。
海を越えて愛されるカクテル故に題名が『YUKIGUNI』なのであろう。
なんというぶれない幸せな人生!
過剰な演出とは無縁のドキュメンタリーは、素材の良さを最高に引き出し、極上のカクテルや雪国『酒田』に降り積もる粉雪のように静かに身体に染み渡り、温かくhappyな気持ちにさせてくれるのであった。
2019年2月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
若い頃、いわゆるバーに時々行ってた時期はあったけれど、「雪国」を飲んだことがない。その頃は、カウンターで一人で静かに飲みながら、バーテンダーって格好いいなあと思っていたけれど、本作を観て、やっぱりバーテンダーって格好いいって思った。