カラヴァッジオ

劇場公開日:

カラヴァッジオ

解説

バロック絵画の形成に大きな影響を与えたイタリアの画家ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオの生涯を、イギリスのデレク・ジャーマン監督が史実にとらわれない大胆な解釈で映画化。

1610年、質素な部屋のベッドに横たわり死を迎えようとしている画家カラヴァッジオは、波乱に満ちた自身の人生を思い起こしていく。1571年、ミラノ近郊の村に生まれた彼は、ローマの街角で絵を描いてその日暮らしの生活を送っていた。やがてデル・モンテ枢機卿の庇護を受け創作に専念するようになったカラヴァッジオは、たくましい肉体を持つ青年ラヌッチオとその恋人レナに出会う。

「エクスカリバー」のナイジェル・テリーが主演を務め、キャリア初期のショーン・ビーンがラヌッチオ、本作が映画デビューとなるティルダ・スウィントンがレナを演じた。1986年・第36回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。

1986年製作/93分/G/イギリス
原題または英題:Caravaggio
配給:東北新社
劇場公開日:2023年2月3日

その他の公開日:1987年8月8日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

1.0過去一くらいで酷い

2024年11月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

デレク・ジャーマンどうして底辺監督って冒頭1分で分かっちゃうんだろう不思議。相当昔に『ヴィトゲンシュタイン』観てコイツ...底辺って思ったけど今回も同じ印象私もコイツも変わってない。ルネサンス期設定に登場する工業製品と革ジャン...どうでも良い痛々しさ...美大生が作りそう。若きティルダ ウィンストンのデビュー作で彼女以外何観せる気?

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ジャパニーズ先住民

3.5ストーリー云々よりも、デレク・ジャーマンの感性と映像美を楽しむ作品...

2023年10月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ストーリー云々よりも、デレク・ジャーマンの感性と映像美を楽しむ作品。この時代にはない電卓やタイプライターなど小道具の演出も面白い。ウェス・アンダーソン監督作常連のティルダ・スウィントンの映画デビュー作でもあり、『ロード・オブ・ザ・リング』ボロミア役のショーン・ビーンや、『ハリー・ポッター』ハグリッド役のロビー・コルトレーン、『ボヘミアン・ラプソディ』監督(代行)のデクスター・フレッチャーの初々しい姿もみどころ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
mini

0.5この映画は『カラヴァッジョ』の映画ではない。 最後のクレジットを見...

2023年7月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
When I am 75♥️

3.5西洋美術が好き、LGBTに関心があるというなら観ておくべき映画だと思います そうでなければあまりお勧めはできません

2023年2月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公の名前が本作のタイトルです ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ 1573年生まれのイタリアの画家 西洋美術好きなら誰でも知る高名な画家です ルネサンスの後に頭角を現して、バロック絵画の草分けとされます その絵はドラマチックでファンは多く、自分もその一人です その一応伝記と言うべき映画です 西洋美術好きなら彼の生涯のあらましは頭にはいっていて本作を観ているでしょうから、時系列があちこちに飛ぶような破天荒な演出でも、いまはこのエピソードをやっているのだなと分かるようにはできています また彼の主要な絵画はだいたい頭にはいっていて、その絵をあらかた思い出せる というか数年前に日本で開催されたカラバッジョ展にもいって本物を見てきて感銘を受けたというような方ならば、本作のおもしろみも理解されようかと思います しかしカラバッジョの名前を知らない方、もちろんその生涯についても知らない、まして彼の絵画を一枚も観たことがないという方には辛い時間を過ごすことになる映画だと思います 映像はカラバッジョの絵画がまるでそのまま動きだしたかのように、役者、照明、彩度にこだわって撮影してあります 例えば彼の有名な作品「音楽家たち」を実際に俳優に絵画モデル役をさせてそれを再現してカラバッジョが描いているシーンがあります れだけでなく、あちこちの映像で彼の作品の一部分を実物で絵画そっくりに再現しているシーンが多数あります もともとカラバッジョはドラマ性を感じる主題、それを盛り上げる強烈な光線とコントラストで絵を描く画家で、映画的な絵画なのです もし彼が現代に生まれていたなら、才能ある映画監督になっていたと思います この遊びを、これはあれ、あれはこれとできるならば楽しみようもあるのですが正直つまらない 映画としてのカタルシスも、ドラマ性もないのです そして、本作はこのカラバッジョの伝記というのは口実で、実はLGBTのことを主題した映画なのです LGBT は人類の大昔から普通に有ることであって、400年昔も現代も変わりはしないと訴えているのです 物語はカラバッジョのことで当時を舞台にしているはずなのに、タイプライターや色とりどりの電球の光る居酒屋が登場したり、鉄道や自動車の音が聞こえてくるのはそれをいいたいための演出です 本作は1986年の公開 LGBT を取り上げた映画は当時まだ少なく、ましてLGBT とカトリック教会を絡めるというような本作は、きわどいというか大変な勇気が必要であったと思います それがベルリン国際映画祭の銀熊賞(特別個人貢献賞)受賞の意味だと思います 本作は世界的映画賞を受賞しているにも関わらず、ソフト化もなく近年までとても鑑賞困難な作品でした というのも、このようにかなりの癖のある映画だからでしょう なので今回の上映は大変嬉しいことでした 西洋美術が好き、LGBTに関心があるというなら観ておくべき映画だと思います そうでなければあまりお勧めはできません カラバッジョの生涯について、普通に学びたい方は、2010年の「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」をご覧になられた方がよいと思います

コメントする (0件)
共感した! 3件)
あき240