彼女の彼は、彼女
劇場公開日:1996年7月6日
解説
レズビアンの女と、彼女を“彼”にした主婦と、その夫の三角関係の大騒動を描いたコメディ。フランス本国では400万人を越える大ヒットを記録、ゴールデン・グローブ外国映画賞にもノミネートされた話題作。監督・脚本・主演は「美しすぎて」など名コメディエンヌとして知られるジョジアーヌ・バラスコ。製作は「ジェルミナル」などの監督のほか、自身率いるレン・プロで「王妃マルゴ」などを手掛けるクロード・ベリ。撮影は「パリの天使たち」のジェラード・ド・バッティスタ、音楽は“ネオ・フラメンコ”の旗手マヌエル・マロウ。共演は「キカ」のビクトリア・アブリル、「カンヌ映画祭殺人事件」のアラン・シャバ、「パリ空港の人々」のティッキー・オルガドほか、「ジェリコー・マゼッパ伝説」のミゲル・ボゼがゲスト出演。
1990年製作/105分/フランス
原題または英題:Gazon Modo
配給:巴里映画=ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:1996年7月6日
ストーリー
パリ。スペイン娘で元踊り子のロリ(ビクトリア・アブリル)は、今は不動産会社を経営する夫のローラン(アラン・シャバ)と2人の子供がいる平凡な主婦。ローランは共同経営者で親友のアントワーヌ(ティッキー・オルカド)に口裏合わせてもらって浮気を楽しんでいた。ある日。マリジョー(ジョジアーヌ・バラスコ)という女が戸口に。レズバーでDJをしているといる見るからに男性的な彼女。話すうちに意気投合する二人はやがて親密さを増していく。アントワーヌも誘って4人で出かけた夕食の席、ローランは妻とマリジョーの手がお互いの脚の間にあるのをみて逆上。ロリはこのレズめと罵られて追い出され、マリジョーの家に泊まる。翌朝、ロリはマリジョーに送られて家へ戻る。不穏な空気でにらみあうローランとマリジョー。だが、心配したアントワーヌが訪ねてきてうっかりローランの浮気をしゃべったからさあ大変。ロリは激怒し、なんとマリジョーを家に入れて、夫を寝室から叩きだした。かくして3人の奇妙な同居生活が始まる。妻をよりによってレズの女に取られるなんてと、ローランはメソメソ独り寝のベッドで男泣きの毎日。ある晩。マリジョーはロリに、ローランをなぐさめてあげてと頼む。彼はロリの膝で泣いて許しを乞い、久しぶりに夫婦の営みをしてしまう二人。今度はマリジョーが怒ったが、ロリは彼らに3日交替(週1日はお休み)で二人と寝てあげると約束。だが、そんな生活は長く続かない。昔の友人の女性を連れてきたマリジョーにヒスを起こすロリ。その晩。マリジョーはローランの元へこっそり行き、自分は出ていくが、その条件としてあなたの子種をくれと頼む。気は乗らないまま、ローランは彼女を抱く。翌朝。マリジョーは姿を消した。何か月か経った。里帰りしたロリはマリジョーの友人と偶然再会、彼女の妊娠とその相手を聞いて仰天激怒。ローランを呼び出し、一緒に彼女の勤め先のレズバーへ。喧騒の中再会したロリとマリジョー。ロリはマリジョーを家へ連れていくと言い張る。その時、マリジョーが産気づき、女の子を産んだ。ローランは赤ん坊の顔をみて毎朝出勤。また3人の新生活がはじまった。ところが、ローランは魅力的なスペイン男、ディエゴ(ミゲル・ボゼ)と知り合い、何やら胸騒ぎが…。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョジアーヌ・バラスコ
- 脚本
- ジョジアーヌ・バラスコ
- 製作
- クロード・ベリ
- 撮影
- ジェラール・デ・バティスタ
- 音楽
- マヌエル・マロウ
- 編集
- クローディーヌ・メルラン
- 衣装デザイン
- Fabienne Katany
- 字幕
- 関美冬
受賞歴
第53回 ゴールデングローブ賞(1996年)
ノミネート
最優秀外国語映画賞 |
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