海底の黄金
劇場公開日:1955年4月22日
解説
「フランス航路」のジェーン・ラッセルが主演する1955年作水中活劇。ヒュー・キングとロバート・B・ベイリー合作の原作をウォルター・ニューマンが脚色、「ブラボー砦の脱出」のジョン・スタージェスが監督に当った。テクニカラー撮影はハリー・J・ワイルド、音楽はロイ・ウェッブである。共演者は「フランス航路」のギルバート・ローランド、「非常線(1953)」のリチャード・イーガン、新人ロリー・ネルソン、ロバート・キースなど。
1955年製作/99分/アメリカ
原題または英題:Underwater!
配給:RKOラジオ映画会社
劇場公開日:1955年4月22日
ストーリー
海軍の潜水隊員だったジョニー(リチャード・イーガン)とドミニク(ギルバート・ローランド)は、キューバ沖の海底でスペインの古い沈没船を発見したが、鱶漁師のリコに感づかれた。港に帰ったジョニーは妻テレサ(ジェーン・ラッセル)にこのことを知らせた。妻は夫が宝探しに夢中なのを心配していたが、夫のたっての頼みに負け、沈船の調査に協力するといった。独身者のドミニクは港で手頃のヨットを見つけ、管理していた持主の女秘書グローリア(ロリー・ネルソン)に近づいて利益分配を条件に船を借りることに成功した。ジョニーとドミニクの2人が親しい神父に海底探検の結果を知らせたところ、神父は引揚品のなかから、宝石をちりばめた等身大マリア像がひめられているスペイン船の品物を発見した。これはドミニクが、以前ある潜水夫から貰ったもので、彼はその引揚場所を知っていた。一同は翌日から早速その宝船の探検にとりかかった。ドミニクとジョニーが船室の奥から1箱の純金棒を発見して浮上したところ、手下を連れたリコが現れて脅迫したので2人は逆に彼らを取リ押え、近くの無人島に置き去りにして帰った。翌日も作業が続けられたが、沈船の破壊作業が進むにつれて海棚が崩れ始め、危険が多くなった。ジョニーが船杙に挾まったが、潜水して来たテレサに救われた。しかし深入りしたドミニクがまた挾まり、半ば意識を失って助け上げられたとき、彼は手に純金の十字架像を握っていた。これこそマリア像についているものだった。船上の者は喚声を上げたが、テレサが浮上しないことに気づき、ジョニーが再び潜った。テレサは沈船の下に挾まって身動き出来ずにいた。ジョニーとドミニクがようやく彼女を救出して浮上すると、ヨットはいつの間にか現れたリコたちに占領されていた。グローリアが海底の3人を心配し、彼らに助けを求めたのだったが、それがかえっていけなかったのだ。ジョニーは宝の一部リコらに与えてうまく危機をのりぬけた。彼らが引揚げたあと、一同は冒険の成功を祝いあった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・スタージェス
- 脚色
- ウォルター・ニューマン
- 原作
- ヒュー・キング
- ロバート・B・ベイリー
- 製作
- ハリー・テートルマン
- 撮影
- ハリー・J・ワイルド
- 水中撮影
- ラマー・ボーレン
- 美術
- アルバート・ディアゴスティーノ
- キャロル・クラーク
- 音楽監督
- コンスタンチン・バカレイニコフ
- 音楽
- ロイ・ウェッブ
- 録音
- S. G. Haughton
- Clem Portman
- 編集監督
- スチュアート・ギルモア
- テクニカラー・カラー・コンサルタント
- ジェームズ・グーチ