女は女である

劇場公開日:

解説

「勝手にしやがれ」のジャン=リュック・ゴダールの長編第3作で、“登場人物が歌わないミュージカルコメディ”という発想に基づいて制作されたラブコメディ。キャバレーの踊り子アンジェラは一緒に暮らす恋人エミールに、今すぐに子どもが欲しいと言い出す。エミールはそんな彼女に戸惑いを隠せない。そこへ、アンジェラに想いを寄せる青年アルフレッドが現れ……。ゴダール監督の前作「小さな兵隊」に続いてアンナ・カリーナがヒロインを務め、「勝手にしやがれ」のジャン=ポール・ベルモンドがアルフレッド、「いとこ同志」のジャン=クロード・ブリアリがエミールを演じた。「シェルブールの雨傘」などの名作曲家ミシェル・ルグランが音楽を担当。

1961年製作/84分/フランス
原題または英題:Une Femme est une Femme
配給:ザジフィルムズ、ハピネット
劇場公開日:2020年2月22日

その他の公開日:1961年12月8日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1961 STUDIOCANAL IMAGE - EURO INTERNATIONAL FILMS,S.p.A.

映画レビュー

4.0ドタバタしてるが楽しい

2024年8月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ゴダールの作品に見られる理屈っぽさは少なくて、ストーリーはドタバタだし、音楽はうるさく感じることもあるが、愛嬌がありかわいいヒロインの慌ただしい言動も楽しく見られる。電話を貸し借りするような昔のパリの庶民の住宅や安っぽいストリップ を売りにするバーなどの雰囲気もよい。ヒロインの古い時代の下着姿もレトロでかわいい。

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Boncompagno da Tacaoca

3.5魅力的なふたり

2024年2月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

何も特別なことが起こらない平凡なストーリー。それがこういうユニークな映画になってしまうとは。

アンナ・カリーナは素敵で吸い寄せられる。顔だけの魅力でないと思う。イキイキしている。美しさ、可愛さ、センスの良さ、人柄のかわいさ。温かさ。ここでの彼女はわたしの女目線からみてもすてき。

ベルモンドは個性的で面白い。
ここでは地味で損な役まわりのようだけれど、アンジェラを見守るアルフレッドの包容力にはほっとできた。また、彼のウィットはかなリ面白く、彼が演じるとステキで、可愛くみえる。独特なリラックスムード。この作品に落ち着きとまとまりと独特なニュアンスを与えていると思う。

動きに合わせてブチブチ切れる音楽は、重い音楽だからこそ切れたとき面白いでしょ、ということなのだろうけれど、わたしの耳には少々落ち着かなかった。笑

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あま・おと

3.5【”赤ちゃんが欲しいの”ゴダールってラヴ・コメディも作ってたんだ!ジャン=リュック・ゴダールのミューズであったアンナ・カリーナの魅力に魅入られる作品。】

2023年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

■ある日突然、子供が欲しくなったキャバレーの踊り子・アンジェラ(アンナ・カリーナ)。
 彼女は同棲相手のエミール(ジャン=クロード・ブリアリ)に「24時間以内に子供を作りたい!」と訴えるが、全く取り合ってもらえない。
 そんな2人の間に、以前からアンジェラに気があるアルフレッド(ジャン=ポール・ベルモンド)が加わり、話は面倒になってくる。

◆感想

・ミュージカルのようで、ミュージカルにしては、曲がブツブツ途切れたり、相変わらずのゴダールの実験的なお遊びが見られるが、今作は比較的見やすい作品である。

・エミールとアンジェラがベッドの上で、本を使って喧嘩するシーンや、アンジェラの目玉焼きをポーンと空中に放り上げ、用を済ませるとフライパンで受け取るシーンも遊び心に溢れているし、センスが良い。

<今作は、ゴダールのミューズであったアンナ・カリーナの魅力が詰まったラヴ・コメディである。>

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NOBU

5.0ジャン=リュック・ゴダール監督、近所で見られるのは、凄く稀な機会。...

2023年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

ジャン=リュック・ゴダール監督、近所で見られるのは、凄く稀な機会。
色の使い方と、小気味よい会話が、ひたすら鮮やかでした。
映画でありながら、アート鑑賞のような感覚にもなりますね。

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woodstock