オープン・ユア・アイズ

劇場公開日:

解説

顔を損傷したハンサム青年の、夢とも現実ともつかない世界を描いたスリラー。監督・脚本・音楽は「テシス・次に私が殺される」のアレハンドロ・アメナーバル。脚本は監督とマテオ・ヒールが担当。製作は「テシス・次に私が殺される」のホセ・ルス・クエルダ。製作総指揮はフェルナンド・ボヴァイラ、ホセ・ルイス・クエルダ。撮影は「テシス・次に私が殺される」のハンス・バーマン。音楽は監督とマリアノ・マリンが担当。出演は「テシス・次に私が殺される」のエドゥアルド・ノリエガ、「イフ・オンリー」のペネロペ・クルス、「テシス」のフェレ・マルティネス、舞台で活躍するチェテ・レーラほか。98年東京国際映画祭グランプリ受賞。

1997年製作/117分/スペイン
原題:Abre los ojos
配給:ポニーキャニオン=東京テアトル配給(ポニーキャニオン=東京テアトル提供)
劇場公開日:1998年7月18日

ストーリー

刑務所内の精神病棟。セサル(エドゥアルド・ノリエガ)は精神分析医アントニオ(チェテ・レーラ)にこれまでの経緯を語る。それによるとセサルは、ハンサムな上親の遺産を相続したため、金にも女性にも事欠かなかった。ある日、自宅で自分の誕生日パーティーを開いたセサルは親友が連れてきたソフィア(ペネロペ・クルス)に一目ぼれする。それを見ていたヌーリア(ナイワ・ニムリ)は嫉妬しセサルをドライブに誘う。二人を乗せた車は暴走し崖から転落。彼女は亡くなり、彼もまた見る影もないほど顔にひどいケガを負ってしまう。手術で顔を復元することもできず、ソフィアからも冷たくされたセサルは絶望のあまり酔いつぶれ、路上で寝てしまう。ところが目覚めると事態は一変。ソフィアとの仲も元通りになり、ムリだとされていた顔の復元手術も成功する。これで元通りの生活を取り戻したかに見えたが、一緒のベッドで寝ていたはずのソフィアがヌーリアになっていたことからセサルの心は動揺し始める。彼女は自分がソフィアだと主張し、親友も同様な主張をする。そしてセサルはその女性を殺してしまった。と、精神分析医と話すうちにセサルは何かを思い出す。偶然テレビで目にした人物、彼が何かを知っているかもしれないと、その男がいる高層ビルに向かう。だがこれが現実だとその男に突きつけられたセサルはますます混乱し、これは夢だと叫ぶ精神分析医の静止を振りきってビルから飛び降りるのだった。

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写真:Album/アフロ

映画レビュー

3.0バニラスカイ観てから観た。

2024年3月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

難しい

バニラスカイを観て、原作があるというのでこちらも視聴。
わたしにはバニラスカイより、ストーリーはわかりやすかった。先にリメイクとその解説を観ちゃってたからか?

ペネロペさんが、しっかり乳出しててびっくりした。
これ観て、トムはリメイクしたくなっちゃったのかなぁ?って思っちゃった。

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きゃな

3.0ペネロペ・クルスが見たいだけ・・・。

2024年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

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共感した! 0件)
mark108hello

3.5【”ペルソナ、そして実際の人生と仮想の人生。”自身の恵まれた境遇と美貌に人生を謳歌していた青年が経験した事をシニカルに描いたSF作品。人間のアイデンティティを問う作品でもある。】

2023年9月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

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共感した! 2件)
NOBU

3.5ホラー度・不気味さは、こちらの方に軍配。

2022年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

難しい

『バニラスカイ』のオリジナル。
 リメイク『バニラスカイ』は夢想・仮想の世界。切なく、人生の虚しさが際立ち、その先にあるのは希望か、絶望か。
 オリジナル『オープン・ユア・アイズ=アブレ・ロス・オホス』は悪夢の世界。ひたすら苦しく、おどろおどろしく、怖い。地獄めぐりをしているよう。

「起きて」もしくは「目を開いて(見て)」という言葉の意味付け。
 リメイク『バニラスカイ』は自己中・離人感からの転換も含まれているようにも取れるが、
 オリジナル『オープン・ユア・アイズ=アブレ・ロス・オホス』は目覚めることはできるのであろうか?自業自得とはいえ、恐ろしい…。

前半、映像の切り取り方とか、『バニラスカイ』がかなり『オープン・ユア・アイズ=アブレ・ロス・オホス』を尊重しているのだなあと思う反面、

『バニラスカイ』だけのオリジナルも小刻みに入れ込んでいたのだなあと思う。
 例えば、ヌリアの設定とか。ー『バニラスカイ』の方が無理心中に無理がない。
    ソフィアの性格とか。ー『バニラスカイ』は、(監督?)の理想の女化だそうだ(DVDの解説から)。
    『バニラスカイ』の方が精神科医・夢の位置づけ、人物認証混乱も、フロイトを持ち出したくなる。わかりやすい潜在意識をかなり明白に入れ込んでいる。

でも、『オープン・ユア・アイズ=アブレ・ロス・オホス』のほうが、ホラーチックで、ドキドキ…。
友情も『オープン・ユア・アイズ=アブレ・ロス・オホス』の方が重きを置かれていて、そこは好き。

でも、ラストの選択、『バニラスカイ』の方が、主人公がなぜその選択をするかの説得力があって好き。
 『オープン・ユア・アイズ=アブレ・ロス・オホス』の方は、ラスト、あんなことしなくてもいいんじゃないか?自分の意識を変えるだけでいいのでは?「あなたが思えば、周りはそうなる」って、あの社長も言っていたじゃない。私の理解が足りないのか。

もう一つ、理解できていないのは、あの出来事が分岐点なら、事故は単独事故?それとも…。

軍配は『バニラスカイ』に挙げるけれど、
まあ、『バニラスカイ』は後出しジャンケンだし。

ああ、でも、トム様がリメイクしたい、演じたいと思うだけの映画。
よく思いついたな、この設定。

いろいろと考えさせられます。

ペネロペさんも魅力的だけれど、
ヌリアを演じられた方も魅力的。キャメロンさんと違い、クールビューティで怖い印象と、DV男を思い続ける女性の演じ分けが見事でした。

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とみいじょん
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