黄金の七人 1+6 エロチカ大作戦
劇場公開日:1972年4月22日
解説
従来の「黄金の七人」の趣きを変え、男としての“超能力”を持った主人公が上流社会に乗り込んで、社長夫人、侯爵未亡人、女実業家などの六人の美女を相手にくりひろげるエロチシズム篇。製作・監督・原案はマルコ・ヴィカリオ、脚色はヴィカリオ自身とピエロ・キアラ、撮影は「豚小屋」のトニーノ・デリ・コリ、音楽は「黄金の七人」シリーズでヴィカリオと組んできたアルマンド・トロバヨーリが各々担当。出演はミケーレに「紳士泥棒/大ゴールデン作戦」のランド・ブッツァンカ、「ネレトバの戦い」のシルヴァ・コシナ、「黄金の七人」シリーズで紅一点だったロッサナ・ポデスタ、アドリアーナ・アスティ、ピア・ジャンカルロなど。
1971年製作/イタリア
原題または英題:Homo Eroticus
配給:東和
劇場公開日:1972年4月22日
ストーリー
学もなければ、金もない、おまけにヤボテンの田舎者とくれば、大方はモテないものだが、人間には何かひとつくらい取柄があるものらしい。このミケーレ(L・ブッツァンカ)という青年、男性のシンボルが並みの三倍という絶倫男。その彼が、故郷シチリアを後に、唯一の武器を引っ下げてやってきたのがミラノから遠からぬ金持ちの町ベルガモ。早速床屋のフィケーラの紹介で、実業家グランプナーニ家に召使いとして住み込むことになった。さて召使いになったからには、まず健康診断を、とご主人のいいつけでミケーレは、主人の友人でもあるメッツィーニ先生の許へ。ところがミケーレが裸になるや、あまりに大きいそのイチモツにビックリ仰天、その診断も睾丸三個症という何やらわかったような分らぬ病名。ベルガモにも昔コレオーニという三ツ玉男がいたが、ミケーレこそ、その再来と、メッツィーニが吹聴した為にたちまちミケーレのイチモツの噂は町中に広がり、欲求不満に悩む上流夫人たち、女実業家カルラ(S・コシナ)侯爵夫人アニェーゼ(A・アスティ)それにパオラ、ジョバンナなどの眼がミケーレに集まってきたのだ。やがてミケーレがつかえるココ夫人(R・ポデスタ)とも主人の眼を盗むような関係にまで発展してしまったある日、ローマに出張するといってでていった主人を送りだしたココとミケーレはベッド・イン。ところが主人もさるもの、二人の関係を知りながら嫉妬するどころか出張といって家をあけ、屋敷の一角から望遠鏡でのぞいていたのである。ミケーレの乱交はココ夫人だけではおさまらず、カレラやメッツィーニ夫人とも関係を結んだ。更に17歳の床屋の娘コンチェッタ(P・ジャンカルロ)を誘惑し、ココ夫人にばれてグランプナーニ家からお払い箱にされる始末。ミケーレはカルラの共同経営者におさまったが、又浮気の虫が動きだし、アニェーゼ候爵夫人と関係した。ところが、である。アニェーゼ夫人は、久しぶりの情事にこの世のものとは思えぬ歓びの絶頂で大往生。ミケーレはあわてた。カルラに追いだされた後であり、間の悪い事に、この光景を目撃していたのが、床屋のフィケーラ。ひとり娘コンチェッタの処女を奪われた恨みを込めて、殺人現行犯として訴えたのだ。ミケーレは直ちにグランプナーニ家へ駆け込んで、涙ながらに救いを求めた。もちろん許し難い事だが、グランプナーニ家の主人とすれば、また可愛い女房ココとミケーレのすごいSEX場面をのぞく楽しみが帰ってくるとあって、ミケーレに協力。たちまち金の力で事件は落着した。こうして彼は再びグランプナーニ家の召使いとなって、夜な夜なココ夫人のベットを訪れることになったが、どうした訳か、いざという時になると、アニェーゼの死顔が目前に現われ肝心のものが役に立たない。従って主人があてこんでいた楽しみもフイとなってミケーレは当然お払い箱。泣く泣く故郷シチリアに帰るべく、床屋のフィケーラの許に立ち寄ったのだが、そこで彼が出逢ったのは、見ちがえるばかりに女っぽくなったコンチェッタ。そのみずみずしいお色気に、彼の“男性”もどうやら回復しそうだ。そしてやっと落着く先が決ったようではあった……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マルコ・ビカリオ
- 脚色
- マルコ・ビカリオ
- ピエロ・キアラ
- 原案
- マルコ・ビカリオ
- 製作
- マルコ・ビカリオ
- 撮影
- トニーノ・デリ・コリ
- 音楽
- アルマンド・トロバヨーリ
- 字幕監修
- 山崎剛太郎