黄金の七人

劇場公開日:2023年1月13日

解説・あらすじ

7人の男と1人の美女が金塊を巡って繰り広げる争奪戦の行方を描いたイタリア製クライム映画。

「教授」と呼ばれる男と謎の美女ジョルジャは、犯罪のプロである6人の仲間たちと共に、ジュネーブのスイス銀行に眠る大量の金塊を奪う計画を企てる。教授とジョルジャは銀行の向かいのホテルの一室にこもり、残る6人は工事作業員に成りすまして銀行に接近。教授が無線で出す指示により、6人は金庫を目指して穴を掘り進めていくが……。

「トロイのヘレン」「ソドムとゴモラ」などのロッサナ・ポデスタが謎の美女ジョルジャを妖艶に演じ、「穴」のフィリップ・ルロワが教授役を務めた。アルマンド・トロバヨーリによる洒落た音楽も印象を残した。

1965年製作/90分/イタリア・フランス・スペイン合作
原題または英題:7 uomini d'oro
配給:キングレコード
劇場公開日:2023年1月13日

その他の公開日:1966年3月19日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.0見所は早着替え

2025年7月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

映画史的な意味合いや、雰囲気の比較においてよく名前が出るのが本作「黄金の七人」だ。
今観て、特別に面白いとかそんなことはないのだけれど、ただ凄いとは思う。なぜならばこの作品の制作が65年だからだ。
65年に公開されたほかの作品は「赤ひげ」「サウンド・オブ・ミュージック」などがある。なんかもう方向性とか映画の作り方自体が本作は全く違うのだ。

最近は聞かなくなったけれど、2010年代頃までは「マトリックス」以前と以後などと言われた。要はそれだけ革命的な分岐となる作品だということ。本作「黄金の七人」もまた映画というもの自体を分岐させた革命だったといえるだろう。それだけ、ある意味でぶっ飛んだ、非常識ともいえるほどの作品だった。

物語が始まるともうすでに銀行強盗を始めている。近年のアクション映画などでよくあるオープンニングミッションなのかと思いきや、これが本編で、これしかない。前置きとか人物紹介とか設定みたいなものは説明なし(作中に多少はある)。
全く分からないまま見せられて、それでもなんか面白い。
そして気付く。この作品はロッサナ・ポデスタ演じるジョルジャの衣装チェンジを楽しむものなのだと。

もはやギャグなのではというくらいの早着替え。ワンカットごとに違う衣装。カンヌ国際映画祭のドレスコードにも引っかかりますよというほどのセクシー全振り。
これが65年とは恐れ入った。逆に近年じゃ一部の人が騒いでやれないレベル。

この作品を観ると近年の、整合性がどうとか、ストーリーがどうとか、映画にとって本来どうでもいいことに尺を使うバカらしさを強く感じてしまう(これについては観る側の問題が大きいけれど)。

とりあえず、一映画ファンとして観といて良かったと思えた。

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つとみ

5.0洒脱な音楽が映画を置いて走り出す

2025年4月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

音楽がよすぎてしばしば映像がおざなりになってしまっていた
同年代のド・ブロカのベルモンド主演映画の方が楽しかった
しかし役者のセクシーさは特筆すべきだ
フィリップ・ルロワやロッサナ・ポデスタの仕草にドキドキした
指がいい

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悠

5.060年も昔(昭和40年)ですが、古さを一切感じないセンスの塊のような奇跡的な作品ですね。 『ルパン三世』がお手本にした事由も納得です。

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

笑える

楽しい

興奮

日本最終上映とのことで急いで目黒シネマさんへ。

『ルパン三世』のモチーフとも言われる本作、紅一点ジョルジャ役のロッサナ・ポデスタは妖艶で小悪魔的な魅力と浮世離れした抜群のプロモーションを披露、まさに誰もが納得の“リアル”峰不二子を地で行くように演じています。
リーダー(司令塔)の“教授”アルベール(演:フィリップ・ルロワ)もルパンを想起させる知的でスマートな伊達男、各国から招集された個性的な6人のメンバーもナイスガイばかりで『オーシャンズ』シリーズの源流、ケイパー(強盗)映画の代表作ですね。

アルマンド・トロヴァヨーリが手がけたスキャット(ダバダバ)のテーマ曲はTVCMでも使用されて一度は聴いたことがある名曲ですが、特にフリッパーズ・ギター『恋とマシンガン』でもオマージュされ90年代の渋谷系ブームにも多大な影響を与えましたね。

スイス~イタリアの格式高い町並みに原色を主体としたビビッドな衣装や車を配した色彩的対比や、効果的に早送りを使用してテンポアップして一切中だるみがありません。

制作は今から60年も昔(昭和40年)ですが、古さを一切感じないセンスの塊のような奇跡的な作品ですね。
『ルパン三世』がお手本にした事由も納得です。

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矢萩久登

3.0難しいことは考えずに楽しめる映画

2025年4月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

ずっと観たかったクライム映画。面白かった。
60年前の製作なので、ちゃちい部分もあるけれど、テンポが良くて小気味良い。
そして、音楽がすごく良い。

イタリア人の女優ロッサナ・ポデスタがとても可愛い。
難しいことは考えずに楽しめる映画。

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ねこたま

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