エリザとエリック

劇場公開日:

解説

美しい姉弟の孤独なパリの生活を描く。製作はクロード・エリック・ポワロー、監督・脚本はヴィルジニー・テヴネ、撮影はパスカル・マルティ、音楽はアンドレ・ドゥメが担当。出演はミリアム・ダヴィッド、ガエル・スガンほか。

1987年製作/フランス
原題または英題:Jeux d'Artifices
配給:ケイブルホーグ
劇場公開日:1988年3月19日

ストーリー

美しい姉弟エリザ(ミリアム・ダヴィッド)とエリック(ガエル・スガン)は、思春期に母を亡くし、パリで2人きりで暮らしている。2人にはお金もなく父親もなく、外の世界から完全に切り離されてしまっている。時おり訪れるジャック(ルドウィック・アンリ)だけが、2人の生活を静かに見守っていた。彼は2人の忠実な友であり、また姉エリザをひそかに慕っていた。そんな2人のサンクチュアリにも、やがて外の世界が忍び寄ってきた。亡き母の友人でエリザの声楽の教師ジャン夫人(アンドレ・プットマン)だ。彼女は新しいアパートを彼らに世話して、その結果、彼らは初めて“大人の生活”を知ることになるのだった。普通の生活をするようになった彼らは、それぞれ性にも芽生え、お互いの間の異質な性をも、改めて意識するのだった。舞台美術家が作ったというそのアパルトマンで、2人は、コラージュ・フォト・ゲームを始める。その部屋にあった様々な舞台衣裳を使って、町で出会った様々な人々にポーズをとらせる2人。やがて2人のこの遊びに新しい若者が加わる。エリザの求婚者となるスタン(ドミニク・グールド)。一方、女らしい魅力のフリケット(フリケット・テヴネ)はエリックのガールフレンドに。しかし、エリックは、エリザとスタンの仲にジェラシーを燃やした。エリックは、エリザと愛し合うスタンに興昧を抱き始めた。エリザを置いてスイスへ旅立つ2人。そして、さらに2人はニューヨークへ向かう。エリザは、孤独にパリの部屋に一人っきりだ。やがて、書棚の中に彼女の姿が消えた。

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