英国万歳!

劇場公開日:

解説

ある日突然、原因不明の錯乱状態に陥った英国国王がもたらす大混乱を、痛烈な皮肉を込めて描いた悲喜劇。史実に基づくアラン・ベネットの舞台劇『The Madness of King George』を、彼自身で映画用に脚色。監督には舞台版の演出も手掛け、これが初監督作にあたるニコラス・ハイトナー。製作は「から騒ぎ」のスティーヴン・エヴァンスとデイヴィッド・パーフィット、撮影は「ボデイガード」のアンドリュー・ダン、音楽はハイトナーの監督第2作「クルーシブル」も手掛けたジョージ・フェントンが、ジョージ3世のために数多くの曲を作ったヘンデルの音楽を華麗にアレンジ。美術は「バリー・リンドン」のケン・アダム、編集は「ボディガード」のタリク・アンウォー、衣裳は舞台版も手掛けたマーク・トンプソン。出演はローレンス・オリヴィエ賞など数々の賞を受賞した舞台版に続いて主演するナイジェル・ホーソーン、「コックと泥棒、その妻と愛人」のヘレン・ミレン、「ベストフレンズ・ウェディング」のルパート・エヴェレット、「フィフス・エレメント」のイアン・ホルム、「ライアーライアー」のアマンダ・ドノホー、「モーリス」のルパート・グレイヴスほか。第49回イギリス・アカデミー賞イギリス作品賞・主演男優賞(ナイジェル・ホーソーン)、第48回カンヌ国際映画祭主演女優賞受賞(ヘレン・ミレン)。

1996年製作/111分/イギリス・アメリカ合作
原題または英題:The Madness of King George
配給:松竹富士
劇場公開日:1997年11月22日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第48回 カンヌ国際映画祭(1995年)

受賞

コンペティション部門
女優賞 ヘレン・ミレン

出品

コンペティション部門
出品作品 ニコラス・ハイトナー

第67回 アカデミー賞(1995年)

受賞

美術賞  

ノミネート

主演男優賞 ナイジェル・ホーソーン
助演女優賞 ヘレン・ミレン
脚色賞 アラン・ベネット
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

4.51788年のジョージ3世

2023年6月4日
Androidアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
jarinkochie

4.0ともあれ君主制

2017年6月4日
Androidアプリから投稿

王様が狂ってしまっても、それでも英国の人は王様が好き、という印象を受ける。皮肉を込めるというよりも、もはやそんな王様であっても、どこまでもついていきます、そんな愛を感じる。幾度かの危機を乗り越え、君主制を選択した英国。日本も天皇家を大切に思う人が大勢いるし、どこか似たところがあるのかもしれない。 映画としても王様の悲しみと傲慢さがいとおしく描かれているようで、狂っていく姿に涙すら流してしまう。美しい王妃の姿につい自分を重ねてみたりして、遥か遠い世界の人々なのに身近に感じられる展開であった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
マッターホルン