裏街の聖者

劇場公開日:

解説

香港の下町で愛される町医者と、彼を取り巻く様々な人たちのドラマを描いた人情喜劇。原作は史村翔(作)・ながやす巧(画)によるコミック『Dr.くまひげ』(講談社刊)。監督・製作・脚本は「世界の涯てに」「不夜城」のリー・チーガイ。撮影は「世界の涯てに」のビル・ウォン。美術はジェームズ・チョン。出演は「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌」「ブエノスアイレス」のトニー・レオン、「スワロウテイル」「九龍大捜査線」のアンディ・ホイ、『完全結婚手冊』(未公開)のアレックス・トゥ、「ターゲット・ブルー」のクリスティ・チョン、「つきせぬ想い」のラウ・チンワン、「金城武の死角都市・香港」のアイリーン・タン、「ミラクル・マスクマン 恋の大変身」のジジ・リョン、「ダウンタウン・シャドー」のチャン・シウチョン、「夢翔る人 色情男女」のロー・ガーイン、「レッド・ダスト」のリチャード・ン、「アンディ・ラウのスター伝説」のヒラリー・ツイほか。

1995年製作/99分/香港
原題または英題:流氓醫生/Mack The Knife
配給:エース ピクチャーズ
劇場公開日:1998年9月19日

ストーリー

香港、籠灯(ランタン)通り。この娼婦とチンピラのひしめく下町で、診療所を開いている香港一の名医で街の人気者マック(トニー・レオン)。ある日、マックの学生時代のライバルで名声欲に飢えたロジャー(アレックス・トゥ)が、恩師であるパオ教授(リチャード・ン)の実績を横取りしようとパーティを催すが、暴漢によって子供が負傷する。手術方法に悩んだロジャーはマックからアドバイスを受けて手術を成功に導く。しかし、マスコミに囲まれたロジャーはあたかも自分が手術法を考えついたかのように語るのだった。マックの働きぶりに惚れて診療所に押し掛けた助手のソー(アンデイ・ホイ)達が、そんな汚いロジャーに対して怒りを露わにするものの、全く関知しないマック。ただ、ロジャーや彼の恋人であるジェミー(クリスティ・チョン)に対して「人間になれ」と心から諭すのだった。そして、彼の心やさしい言葉は、パリ行きの為に身体を売る売春婦のメイ(アイリーン・タン)と彼女に恋をしてしまった刑事チウ(ラウ・チンワン)を、末期癌の少女シン(ヒラリー・ツイ)と彼女を助けることが出来ないことで悩むソーを、そして籠灯の街の人たちを心の底から勇気づけるのだった。だが、マックに対して愛憎の入り交じったロジャーは彼の医師免許を無効にしようとを計画、聴聞会で彼に不利な証言をする。だが、結果の出る前夜、ロジャーは銃で撃たれた。彼の執刀を行う医師はマックしかいない。しかし鼻歌混じりで完璧に手術をこなすマック。聴聞会は無免許医に証人が手術を受けたという失態を恐れ、逆にマックに医師としての推薦状を発行する羽目に。それは、マックの言動に心動かされたロジャーとジェミーの彼に対する礼だったのかもしれない。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く