ウォーターダンス

劇場公開日:1993年10月16日

解説

突然の事故によって下半身不随になった男が、恋人や、リハビリ生活を送る仲間たちと共に人生の再出発を始めるまでの姿を描いた人間ドラマ。監督は「フォー・ザ・ボーイズ」の脚本家ニール・ヒメネズと、彼のUCLA時代からの友人マイケル・スタインバーグの共同。製作は「レイジング・ケイン」のゲイル・アン・ハードと、マリー・キャンティン。エグゼクティヴ・プロデューサーはガイ・リーデル。脚本はヒメネズ監督が自身の実体験をもとに執筆。撮影はマーク・プラマー。音楽はマイケル・コンヴァーティノが担当。主演は「メンフィス・ベル」のエリック・ストルツ、「ライジング・サン」のウェズリー・スナイプス、「ミスター・サタデー・ナイト」のヘレン・ハント。他に「アウト・フォー・ジャスティス」のウィリアム・フォーサイス、「ジェイコブス・ラダー」のエリザベス・ペーニャらが共演。1992年度サンダンス・フィルム・フェスティバル最優秀脚本賞、観客賞、1993年度インディペンデント・スピリット賞最優秀脚本賞、第一回監督賞授賞作。

1991年製作/アメリカ
原題または英題:The Waterdance
配給:ギャガ・コミュニケーションズ/日本ビクター配給
劇場公開日:1993年10月16日

あらすじ

若い小説家ジョエル・ガルシア(エリック・ストルツ)は、ハイキングの途中崖から落ちて首の骨を折ってしまい、下半身不随の身となった。彼はリハビリ病棟での生活を余儀なくされることになる。病棟にはひき逃げ事故にあった元バイク族のブロス(ウィリアム・フォーサイス)、いつもジョークを飛ばしている黒人のレイモンド(ウェズリー・スナイプス)などさまざまなタイプの人々がいた。ジョエルには妻のアンナ(ヘレン・ハント)がいるが、ふたりはもう一度自分たちの関係を見つめ直すことを迫られていた。ジョエルは順調に回復していった。一時期疎遠になっていたアンナも今では献身的な看病を続けていた。しかし外出を許されたジョエルがモーテルで久しぶりにアンナと抱きあった時、彼は自分が性的不能者になってしまったことを知るのだった。レイモンドが退院することになったが、妻に愛想をつかされた彼には帰る家がない。仕方なくレイモンドは、老人ホームで意気消沈した日々を送ることになった。こんなレイモンドの様子を見るに見兼ねたブロスは、ある夜ジョエルや新入りの韓国人の少年サンらと共に病院を抜け出し、レイモンドが親しかった白人ダンサー、アナベルがいるストリップ・バーへレイモンドを誘おうとする。出かけようとしないレイモンドを残して店にくり出した3人に、アナベルは踊りながらレイモンドによろしくと言う。ブロスはこの話でレイモンドを励まそうとするが、失意の底にある彼は老人ホームを抜け出し、自殺しようとするのだった。そしてジョエルにも退院の日がやって来た。迎えに来たアンナと共に、ジョエルは未来への希望を胸に病院を出るのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5あの頃のインディペンデント映画

2025年8月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

幸せ

癒される

日本では劇場公開とVHS化のみでDVD化も配信もされてない。

下半身不随の車椅子生活になった作家の男と、彼が入ったリハビリ病棟の仲間たちの日々を描いたヒューマンドラマ映画。エリック・ストルツ主演のインディペンデント映画で、監督の実体験を基にしているとのこと。ストルツはこの頃インディペンデント映画によく出てて、製作もしていた。やっぱりいい役者だなあ。そしてカッコいい。だが必ずしも彼の単独主人公という感じではなく、リハビリ入院仲間のおしゃべりなウェズリー・スナイプスと、いきがった元バイク乗りウィリアム・フォーサイスの3人がメインといった感じで、ストルツの恋人(不倫人妻)役のヘレン・ハントも含め、それぞれが好演。妙に泣かせに走ったりせず、深刻なテーマをさらりとしたタッチで淡々と描いているところが良かった。単純なハッピーエンドにしていないのもいい。これはなかなかの当たり映画でした。

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