アンネの日記(1959)
劇場公開日:1959年9月8日
解説
日本でも翻訳出版されて好評を博したアンネ・フランクの『アンネの日記』の映画化。製作・監督は「ジャイアンツ」のジョージ・スティーヴンス。脚色は「ある微笑」のフランセス・グッドリッチとアルバート・ハケット。撮影を「ジャイアンツ」のウィリアム・C・メラーが担当し、音楽はアルフレッド・ニューマン。出演は新人ミリー・パーキンス、ジョゼフ・シルドクラウト、シェリー・ウィンタースら。
1959年製作/アメリカ
原題または英題:The Diary of Anne Frank
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1959年9月8日
ストーリー
1945年、ナチ占領下から解放されたアムステルダム。強制収容所を出たオットー(ジョゼフ・シルドクラウト)は、想い出の屋根裏部屋に戻って来た。そこで娘アンネ(ミリー・パーキンス)の書いた日記をみつけた。日記は1942年7月9日から始まる。アンネの父オットーはユダヤ人で、母はオランダ人だった。姉マーゴット(ダイアン・ベーカー)とアンネはドイツで生まれた。ヒットラーが政権をとるとユダヤ人の排斥が始まった。アンネ一家は親友のバン夫妻と息子ピーター(リチャード・ベイマー)と共に、オランダへ亡命した。隠れ家の屋根裏部屋の下は香味料工場で、オットーは家族にいろいろと注意を与えた。姉妹はピーターと親しくなった。両親は耐乏生活に苦労した。戦争は連合軍側に有利になった。その頃、家主のミープ(ドディ・ヒース)がオットーに1人同居人を入れてくれと頼みにきた。彼はデュッセル(エド・ウィン)というユダヤ人の歯医者だった。デュッセルは一家の人々に、ナチのユダヤ人殺害の話をした。アンネはその話を聞き、ある晩夢を見て悲鳴をあげた。毎年12月に行われるユダヤ人のハヌカ祭が、屋根裏でささやかに開かれた。アンネは父に手編みのマフラーの贈物をした。その時、階下で物音を聞いた。泥棒が入ったらしい。おびえたアンネはピーターに抱きついた。デュッセルはピーターが音を立てたと彼を責めた。泥棒が捕まった時、その物音から自分たちの所在がばれるのを恐れたからだ。新年を迎え、アンネも女性らしくなった。ある日、階下の倉庫で働いているカールという男が、屋根裏部屋のことで階下のクラレルを脅迫した。アンネとピーターは愛し合うようになった。アメリカ軍がイタリアに上陸すると、ピーターは自由オランダ義勇軍に参加するといった。ある日、ミープが盗まれたタイプライターのことで、アンネたちの所在がゲシュタポに知られたことを告げにきた。8月のある日、遂に来るべきものが来た。サイレンを鳴らした警察の車が階下に止った。今はすべてを覚悟したアンネは、ピーターに別れの、そして最後の接吻をした。人間の善意は永遠に失われないことを信じて、アンネは死の収容所に向かうのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョージ・スティーブンス
- 脚本
- フランセス・グッドリッチ
- アルバート・ハケット
- 原作
- アンネ・フランク
- 製作
- ジョージ・スティーブンス
- 撮影
- ウィリアム・C・メラー
- 美術
- ライル・ウィーラー
- ジョージ・W・デイヴィス
- 音楽
- アルフレッド・ニューマン
- 編集
- デビッド・ブレザートン
- ロバート・スミス
- ウィリアム・メース
受賞歴
第32回 アカデミー賞(1960年)
受賞
助演女優賞 | シェリー・ウィンタース |
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撮影賞(白黒) | ウィリアム・C・メラー |
美術賞(白黒) |
ノミネート
作品賞 | |
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監督賞 | ジョージ・スティーブンス |
助演男優賞 | エド・ウィン |
作曲賞(ドラマ/コメディ) | アルフレッド・ニューマン |
衣装デザイン賞(白黒) | チャールズ・ル・メア メアリー・ウィルズ |
第17回 ゴールデングローブ賞(1960年)
ノミネート
最優秀作品賞(ドラマ) | |
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最優秀助演女優賞 | シェリー・ウィンタース |
最優秀監督賞 | ジョージ・スティーブンス |
第12回 カンヌ国際映画祭(1959年)
出品
出品作品 | ジョージ・スティーブンス |
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