アンナ・オズ

劇場公開日:

解説

パリの現実とベニスの夢、二つの世界を往復するヒロイン、アンナ・オズを幻想味豊かに描くサスペンス。監督・脚本は「哀しみのスパイ」のエリック・ロシャン。共同脚本にはロマン・ポランスキー作品で知られるジェラール・ブラシュ。撮影は「王妃マルゴ」のピエール・ロム。使用曲はエディ・パルミエーリの「アドラシオン」「カフェ」「アスカール」、イスマエル・リヴェラの「ミ・ネグリスタ・メ・エスムラ」、ダニエル・ポンセの「アラネ」。出演は「ジェイン・エア」のシャルロット・ゲンズブール、「私の男」のジェラール・ランヴァン、『バイ・バイ』のサミ・ブワジラ、「そして僕は恋をする」のエマニュエル・ドゥヴォスほか。

1996年製作/98分/フランス・スイス・イタリア合作
原題または英題:Anna Oz
配給:ギャガ・コミュニケーションズ=ファザーSCI配給(日本コロムビア提供)
劇場公開日:1997年7月12日

ストーリー

水の都ベニス。アンナ・オズ(シャルロット・ゲンズブール)は運河の前の美術館で、一人の男が古典名画を盗むところを目撃する。しかしそれは夢の世界。アンナが目を覚ますとそこはパリのアパルトマンだった。ベットには恋人のマルク(サミー・ブラワジ)が腰掛けている。それはパリの現実の生活。だがアンナが眠りに落ちると、再び彼女はベニスへと誘われる。前に目撃した男と再会。彼の名はマルチェロ(ジェラール・ランヴァン)といい、盗品を売買していた。その後パリの現実に戻ると、アンナは殺人事件の重要参考人として警察に拘留されてしまう。彼女にはそんな覚えはない。だんだんベニスの夢がパリの現実を侵食し始めてきたのだ。幼い頃に父と別れ、兄トマとも会っていないアンナの現実に対して、夢の世界の方が力を持ってきた。そしてアンナの世界は反転する。

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映画レビュー

2.0 現実と夢とがかなり頻繁に交差する。「続きものの夢を見るのは危険だ...

2018年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 現実と夢とがかなり頻繁に交差する。「続きものの夢を見るのは危険だ」という友人の台詞をもアンナは拒み、やがて夢に支配されるようになる。これは夢なのか?それとも現実なのか?とアンナはわからなくなるのだが、どちらの世界にいるのかわからないという感覚を観客をも味わせる作戦の映画だ。

 夢の世界は幻想的で理解不能ではある。しかし、ネタ振りが多いためドキリとさせられることもなく、結局は意味不明のままストーリーは進む。はっきり言って、シャルロットの魅力だけの映画であった・・・

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kossy