愛・アマチュア

劇場公開日:

解説

「シンプルメン」などで知られるニューヨーク・インディペンデント映画界の気鋭ハル・ハートリー監督が、フランスの人気女優イザベル・ユペールを主演に迎えて撮りあげた作品。ニューヨークの路上でひとりの男が倒れている。近くにいた女性ソフィアは、男の様子を見てその場から逃げ出す。記憶を失ったその男トーマスは、カフェで出会った元尼僧のポルノ作家イザベルに助けられる。一方、記憶を失う前のトーマスに酷い仕打ちを受けていたソフィアは、彼を殺したと思い込んでいた。犯罪組織の一員だったトーマスがある秘密を握っていたことから、今度はソフィアが命を狙われてしまい……。1994年、日本初公開(フランス映画社配給)。2014年、ハートリー監督作品4本を集めた特集上映で再公開。

1994年製作/106分/アメリカ・イギリス・フランス合作
原題または英題:Amateur
配給:ジェイ・ブイ・ディー
劇場公開日:2014年1月18日

その他の公開日:1994年12月23日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.0シンプルな原題をアレンジした独自の邦題が味わい深い一作

2024年2月10日
PCから投稿

ケリー・ライカート監督の最新作『ファースト・カウ』の公開など、近年再び注目度が高まっているアメリカのインディペンデント映画群ですが、本作はその代名詞ともいえるハル・ハートリー監督の代表作の一つです。『トラスト・ミー』(1990)や『シンプルメン』(1992)でハートリー監督はすでにその実力を証明済みでしたが、これらの作品に強い感銘を受けたフランスの俳優、イザベル・ユペールが出演を熱望して本作の制作が実現しただけに、本作のユペールの存在感は尋常ではなく、ハートリー監督がユペールの姿をどのようにフィルムに焼き付けるべきか、膨大な試行錯誤を重ねたことが映像からもひしひしと伝わってきます。

本作を評価するうえでユペールの容貌のみに着目することは適切とは言えないと承知しつつも、それでもやはり、時にニューヨークの雰囲気から遊離してしまうような衣装の着こなしもこなすユペールの印象は、強烈と言わざるを得ません。

物語は、記憶喪失の男(マーティン・ドノバン)を、とある思惑でかくまった小説家(イザベル・ユペール)の視点で展開します。この二人を含めどの登場人物も、サスペンス映画の登場人物にしてはちょっと癖が強すぎたり、予期していなかった過去を引きずっていたりと、巨大な謎の解明というよりも(もちろんその要素もあるんだけど)、彼らの来歴が少しずつ明らかになる過程に緊迫感がこもっています。

現代は、単に『アマチュア(Amateur)』なんですが、そこに「愛」を加えた邦題は、内容のスリリングさを伝えているか、というとちょっと微妙ではあるんですが、ある意味内容をちゃんと踏まえた題名になっています。

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yui

4.0オフ・ビートでどこか間が抜けている。さて、どうなるか? 最後が言え...

2023年9月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5で?だれやねん

2021年7月13日
iPhoneアプリから投稿

思わず突っ込んでしまうが、女に対して身に覚えのない罪の多い男はいる訳で、そういうメタファーなのか。イザベルの妖艶さがとにかく際立つ。修道女という殻を脱ぎ捨てて、性に対してニュートラルなスタンスを取る。片手には電気ドリルで「いかしている」。エリナ・レーベンソンもシンプルメン同様、カッコよい。
コメディ要素があちこちにばら撒かれているが、こめられた笑いの量が脈絡なく、ここでそんな笑いいるか?などと見てること自体が楽しい。

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Kj

3.0何も知らぬまま

2018年5月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

萌える

全てを知って受け入れる女と自分自身が解らないままの男が唐突に出会い謎と共に巻き込まれる展開にスリルとサスペンスがあるようでシュールに滑稽な風合いが緊張感を搔き消す位な良い意味で!?

セリフでの説明はあるが実際、どんなに酷い男だったのか?現状の彼からは想像も出来ない。

色々なジャンルが絡み合っているようで複雑てか物語はシンプルに進み全体的にスッキリ出来ない気もするラストを含めて!?

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万年 東一