あゝ結婚(1964)
解説
エドアルド・ド・フィリッポの原作を、レナート・カステラーニ、トニノ・グエッラ、レオ・ベンヴェヌッティ、ピエロ・デ・ベルナルディらが共同で脚色、「昨日・今日・明日」のヴィットリオ・デ・シーカが監督したコメディ。撮影は「禁じられた恋の島」のロベルト・ジェラルディ、音楽は「昨日・今日・明日」のアルマンド・トロヴァジョーリが担当した。出演はソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、アルド・プグリージなど。製作はカルロ・ポンティ。
1964年製作/アメリカ
原題または英題:Marriage Italian Style
ストーリー
ドメニコ(マルチェロ・マストロヤンニ)が若い妻を迎えることに上機嫌になっているところ、彼の内妻フィルメーナ(ソフィア・ローレン)が急病で入院したと知らせをうけた。後悔と良心の苛責の中で彼女との思い出をたぐりはじめた。--フィルメーナはナポリのスラムで無知と極貧のなかに育った。そして戦時中商売女というおきまりのコースを辿った。初めての男がドメニコだった。戦争は終った。闇商売で儲けたドメニコがフィルメーナと再会した。そして2人の関係は続いた。フィルメーナはドメニコと結婚することが最大の願いだったが、彼の方は結婚だけはどうしても承知しなかった。ドメニコはフィルメーナを自分の家に連れていったことはあったが、部屋は女中部屋だった。20年の歳月が流れた。フィルメーナの臨終の床にきたドメニコは、もうすぐ死ぬのだからと思って、結婚式をあげた。ところが彼女は奇跡的に助かってしまった。また彼女には田舎に3人の息子をあずけてあった。その1人が自分の子だと知ったドメニコは、誰がそうなのか知りたがった。そのうち、本当に愛し合っていることを知った2人は、3人の息子の前で改めて結婚式をあげた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ビットリオ・デ・シーカ
- 脚本
- レナート・カステラーニ
- ピエロ・デ・ベルナルディ
- トニーノ・グエッラ
- レオ・ベンベヌーティ
- 原作戯曲
- エドゥアルド・デ・フィリッポ
- 製作
- カルロ・ポンティ
- 撮影
- ロベルト・ジェラルディ
- 音楽
- アルマンド・トロバヨーリ
受賞歴
第38回 アカデミー賞(1966年)
ノミネート
外国語映画賞 |
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第37回 アカデミー賞(1965年)
ノミネート
女優賞 | ソフィア・ローレン |
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第22回 ゴールデングローブ賞(1965年)
ノミネート
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) | マルチェロ・マストロヤンニ |
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最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) | ソフィア・ローレン |