楽園 流されて
劇場公開日:2006年1月28日
解説
期せずして孤島に流された男と女が極限状態に追い込まれ、不思議な愛憎を育む恋愛ドラマ。監督は「心中エレジー」の亀井亨。出演は「ラブ・キル・キル」の街田しおん、「北の零年」の榊英雄。
2005年製作/106分/日本
配給:バイオタイド
劇場公開日:2006年1月28日
ストーリー
九州地方のとある小さな漁港。晴天の空の下、参議院候補・多々野恵利香(街田しおん)一行を乗せた選挙カーがゆっくりと進んでいく。元県知事の娘で知名度抜群の地元局アナである彼女の当選は、誰もが確実と予測していた。一行は島に渡っての選挙活動のため、恵利香の父の同級生である忠が所有する小さな漁船をチャーターする。父・忠と共に、息子の洋平(榊英雄)が船を運転することに。島に渡った恵利香たちは、米田という初老の男の家を訪ねる。昼寝の邪魔をされて不機嫌になった米田は、一行にホースの水を浴びせる。激怒した恵利香は、どうしても本土に戻ると主張する。言い出したら聞かない恵利香をその場に残し、緒方たちはスケジュールをこなすため再びチャーター船に乗り込んだ。船が戻ってくるのを待つ恵利香と洋平だが、待ちきれなくなった恵利香は港に繋いであるボートに乗り込み、洋平の制止を振り切って動かそうとする。慌てて彼女の後を追い洋平もボートに乗り込むが、大海原の真ん中でボートのエンジンが停止した。船は流され、やがて小さな島に流れ着く。そこは食べるものどころか、飲み水さえ手に入れることが困難な場所だった。お互いを拒否し、憎しみ合う二人の間に、やがて奇妙な愛情が生まれていく。