私をみつめて
劇場公開日:2005年10月15日
解説
摂取障害に苦しみ、約10年間引きこもりを続けた女性・河合由美子さんが自分を見つめた半年間を追ったドキュメンタリー。日本を代表するドキュメンタリー作家「ゆきゆきて、神軍」「全身小説家」の原一男監督が講師を務める日本映画学校に学んだ木村茂之監督が、原監督の教えを実戦し撮り上げた。
2005年製作/56分/日本
配給:pulpnonfiction
劇場公開日:2005年10月15日
ストーリー
「愛情を感じたい」その想いは家族から始まる。14年間顔をあわせていなかった父親に、子供のときの暴力について謝るるように迫り、「もっと愛して欲しかった」と、正面から向き合う。そして、なぜダイエットをはじめたのか、なぜきれいになりたかったのか? そのきっかけは高校時代へと遡る。10年以上連絡の取れなかった女子校時代の当時の親友に、その想いを打ち明ける。するとその親友も実は摂食障害で苦しんでいたという事実を知る。そして彼女は視線の恐怖が薄れたころ、姉が住むニューヨークへと旅立つ。そこで多人種、多文化の生活に触れたことで、自分が抱え込んでいた悩みがいかに小さく愚かなことであったかと気づかされるのであった。そして、偽りの愛情に限界を感じ、インターネット上の恋人にいままでついたうそのすべてを告白するが、彼からは「ネットで語っていた姿にならなければ会わない」と拒絶され、連絡も取れなくなってしまう。そして彼からの愛情を確認したいあまりに彼に従い、再びダイエットを始め、3ヶ月で体重を37キロ減らし、「キレイ」になって彼に会いに行くが、「愛されるって何だろう…」と彼女は最後にそっとつぶやくのだった。