大阪プロレス飯店
劇場公開日:2004年9月18日
解説
ある香港人兄弟が、香港に人気プロレス団体“大阪プロレス”を真似たテーマレストランを開業しようと奮闘するコメディ・タッチの人間ドラマ。吉本興業などが参加して関西発の映画を製作していくプロジェクト“SMILE CINEMA”の、「ガキンチョ★ROCK」に続く第2弾作品。主人公のキー役には、サモ・ハン・キンポーの息子のティミー・ハン。兄のマイ役に「無問題2」のライ・ユウ・チョン。監督に、「無問題」のチーフを務めたトミー・ロー。香港映画のスタッフを起用し、香港人の視点から大阪をエネルギッシュに描く。
2003年製作/81分/日本
配給:イエス・ビジョンズ
劇場公開日:2004年9月18日
ストーリー
貧乏ながらも料理人を目指してチャンチャンの店で頑張るキー(ティミー・ハン)。そんな彼のもとに、父危篤の知らせが届く。父(間寛平)は息を引き取る前に、若い女の子との結婚資金にと貯めていた金の延べ棒と「兄弟仲良くな」という遺言を残したのだ。呆然とするキーに突然1本の電話が…、それは、何年も連絡の取れなかった兄のマイ(ライ・ユウ・チョン)からの電話だった。「父の遺産を倍にしてやる。大きなビジネスチャンスが日本の大阪にある。今から大阪に来い!!」。これまでにもアロエの栽培場を作るとか、肉を売ろうとダチョウを飼育するとか、アホな商売に手を出してことごとく失敗している兄の言葉を信じることのできないキーは、チャンチャンの店での料理の修業を続けていこうとするが、ささいなことでチャンチャンと大喧嘩。その喧嘩のさなか、香港に取材にきていた日本のレポーターの京子(上野未来)を海に突き飛ばしてしまう。働き口のなくなってしまったキーは、結局兄を訪ねて大阪へと向かう。「大阪は香港に似てると思わないか? 人間もだ。声がデカい、食い物にうるさい。いろんなとこを旅したけど、こんないい街は他にないよ」久しぶりに会ったマイは大阪の良さをキーに教える。そして二人が行った先は、大阪プロレス。そう、マイは香港で“大阪プロレス”をパクった「大阪プロレス飯店」を開業しようと考えていたのだ。香港に帰ったマイは、キーの承諾もなく父の遺産で大阪プロレス飯店を作ってしまう。ウリは父親秘伝の餃子。しかも、場所はチャンチャンの店の前だった。そんな時、海に落とされて、パスポートも財布もなくして香港をさまよっていた京子が、拾った「大阪プロレス飯店」の求人チラシの中に憧れていたスペルデルフィンを発見。「大阪プロレス飯店」にたどり着く。ところが、店はトラブル続き。大入りを妬んだチャンチャンには邪魔されるし、離婚寸前のマイは愛する息子と離れ離れ。おまけに、地球征服を企む謎の組織が登場。事件に巻き込まれてしまう! 果たして大阪プロレス飯店は成功するのか?