HAZAN

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解説

陶芸家・板谷波山の世に認められるまでの辛苦の生活と、彼を支え続けた家族の愛を描いた伝記ドラマ。監督は「みすゞ」の五十嵐匠。荒川正明による原案を基に、「みすゞ」の荻田芳久と五十嵐監督が共同で脚色。撮影を「ここに、幸あり」の芦澤明子が担当している。主演は、「風の絨毯」の榎木孝明と「笑う蛙」の南果歩。第16回東京国際映画祭ニッポン・シネマ・フォーラム参加、文化庁芸術団体重点支援事業、文部科学省選定、東京都知事推奨、茨城県推奨優良映画、日本PTA全国協議会推薦、日本工芸会東日本支部推薦、日展推薦、陶芸会推薦、現在工芸美術家協会推薦、シネマ夢倶楽部推薦作品。

2003年製作/108分/日本
配給:映画波山製作委員会=桜映画社

ストーリー

安定した教職を捨て、陶芸に生涯を捧げる決意をした板谷嘉七。故郷・下館から見える筑波山にちなんで自らを”波山“と号した彼は、妻・まると子供らと共に東京・田端に移り住むと、東京高等工業学校の嘱託教師をしながら、友人・平野が設計した“三方焚口倒焔式丸窯”作りに励んだ。ところが、漸く完成した窯の初の火入れで波山は薪の量を読み違え、陶芸家・堀田に作品を酷評されたばかりか、二度目の窯焚きでも予期せぬ地震に見舞われ、作品はほぼ全滅。生活も困窮を極めてしまう。しかし、轆轤師・現田市松との出会いによって、彼は遂に“葆光釉”と言う上薬を究めることが叶い、やがて彼の作品に魅せられた若き実業家から後援を申し込まれる。こうして、世に認められることになった波山だが、ある日、彼のもとにひとりの和尚が花器を携えて訪ねて来た。果たして、それはかつて生活の為にまるがこっそり持ち出し和尚に買って貰った二度目の窯の失敗作のひとつであった。作品作りに妥協を許さない波山の名誉をおもんばかって、花器を返却してくれた和尚。しかし、波山はそれを割ることなく、工房の隅に飾って置くのであった。

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映画レビュー

3.0芸術と貧乏は隣り合わせ

kossyさん
2018年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 岡倉天心に思想的影響を受け、幼き日に見た陶磁器を自ら創ってみようとした。岡倉天心の「アジアはひとつ」という思想は大東亜共栄圏を支える政治的スローガンとして利用されるものの、文化遺産に関する美術的史実についてだけだ。

 全くの素人、経験もない男が思い立った。妻まるは「子供たちだけは泣かさないでください」と、貧乏生活を覚悟した。そこからは辛抱の日々。淡々と描かれるドキュメンタリーのような雰囲気もあるけど、黙々と陶芸に打ち込む姿には力強さがある。

 ようやく認められて買い付けの人が来るまで。

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kossy
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