劇場公開日 2004年1月2日

「芸術と貧乏は隣り合わせ」HAZAN kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0芸術と貧乏は隣り合わせ

2018年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 岡倉天心に思想的影響を受け、幼き日に見た陶磁器を自ら創ってみようとした。岡倉天心の「アジアはひとつ」という思想は大東亜共栄圏を支える政治的スローガンとして利用されるものの、文化遺産に関する美術的史実についてだけだ。

 全くの素人、経験もない男が思い立った。妻まるは「子供たちだけは泣かさないでください」と、貧乏生活を覚悟した。そこからは辛抱の日々。淡々と描かれるドキュメンタリーのような雰囲気もあるけど、黙々と陶芸に打ち込む姿には力強さがある。

 ようやく認められて買い付けの人が来るまで。

kossy