夢幻彷徨 MUGEN-SASURAI
劇場公開日:2004年7月3日
解説
60年以上のキャリアを持ち、実に200本以上もの作品を手掛けた日本映画界における映画美術の重鎮、木村威夫。様式美溢れる鈴木清順監督作品を手掛ける一方、リアリズムを追求する熊井啓監督とも数多く仕事をともにするなど幅広い活躍をしてきた美術監督の巨匠が、85歳にして初めて自らメガホンを取った意欲作。戦後の日本を舞台に、2人の男女の魂の彷徨を、セリフを排し、映像と音楽だけで鮮烈に描いた35分の中編。
2004年製作/33分/日本
劇場公開日:2004年7月3日
ストーリー
巨大なオブジェの前に立っている目隠しした若い男と女。ふたりは空襲のさなかに出会う。戦後、男は魂の自由を求めさすらい、女は体を売って生きていた。女は男への愛に目覚め。男を捜す。長いすれ違いの末、オブジェの前で再び男と女は出会った。女は自分と男の目隠しを取り払う。そして女は男の手を引いて、永遠の道行きへと向かう。天からの優しい光が、その二人の果てない道行きの彼方に降り注いでいる。
全文を読む( を含む場合あり)
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る