地上最強のカラテ

劇場公開日:

解説

東京で開催された「第一回空手道選手権大会」をメインに、世界各国選手たちの修行ぶりの生の姿を撮ったドキュメント作品。監督は「逆縁三つ盃」の野村孝と新人・後藤秀司。

1976年製作/99分/日本
配給:松竹=富士映画
劇場公開日:1976年5月22日

ストーリー

1975年11月1日、東京都体育館で「第一回・オープントーナメント全世界空手道選手権大会」が開催された。極真会館館長・大山倍達の半生にわたる悲願が、遂に実現したのだ。“型”のみを重視する他流の空手試合。大山は、実戦に即したいわゆる“喧嘩空手”こそが真の空手道に通じる、それは確固たる大山の信念だった。参加三十六ヵ国、選手百二十余名。日本選手が破れ、外国選手がチャンピオンの栄光を手にしたら、腹を切らねばならん、と大山は秘かに決意を固めていた。外国勢の優勝候補と目されている強豪はアメリカの四選手、ウィリアム・オリバー、チャールス・マーティン、ウイリー・ウイリアムス、フランク・クラークの極真空手二段の面々である。迎え撃つ日本勢は、佐藤勝昭四段、廬山初男三段、佐藤俊和三段、東谷功三段、大石代悟三段、東孝三段、岸信行四段、二宮城光四段のエリートたちである。この晴れの日まで、参加選手は、それぞれの故国の地で、人間の限界を越えると思われるほどの過酷なトレーニングを積み重ねて来た。午前10時30分。各国選手団の入場行進が始った。大会ルール説明が終るとつづいて、代表選手による極真空手の迫真的な技の数々が披露された。「真剣白刃どり」「瓦割り」「氷割り」等々、それは人間業とは思われぬ練達の秘技である。真剣試合が開始された。二宮選手のダイナミックな蹴り技、モエンタイ(キックボクシング)のバネ、オリバー選手の華麗な動き、巨漢のUSAチャンピオン、マーティンの大技、東谷選手の電光石火の左右回し蹴り……等々の名勝負が展開したが、決勝戦に駒を進めたのは、日本の佐藤勝昭、廬山初男の二人であった。両者の熾烈な試合は、延長戦にもつれ込んだ末、判定により佐藤選手が、史上初の世界チャンピオンの座についたのだった。

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