劇場公開日:

解説

頑ななまでに中国伝統の味を守り続けた日本人夫婦の料理道をとらえた長篇ドキュメンタリー。監督は「2H」の李纓。撮影を「自然農 川口由一の世界 1995年の記録」の堀田泰寛が担当している。第53回ベルリン国際映画祭出品、マルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭マルセイユ・エスペランス賞受賞作品。

2003年製作/134分/日本
原題または英題:Dream Cuisine
配給:イメージフォーラム=メディア・スーツ
劇場公開日:2003年12月20日

ストーリー

23歳まで中国で暮らし、中国料理の源流と言われる魯菜=山東料理を習得した佐藤孟江さん。山東省より正宗魯菜伝人の認定を受けている唯一の日本人女性である彼女は、「砂糖、化学調味料、ラードを一切使わない」と言う伝統を守り、東京で魯菜の専門店「済南賓館」を夫の浩六さんと経営しているが、最近、齢78を迎え、体力的な問題から店の存続に頭を悩ませている。孟江さんの希望としては、故郷の済南に戻り、客員教授の資格を持つ東方美食学院で文化大革命以降廃れつつある本当の魯菜を生徒たちに教えたいと考えているが、東京生まれの浩六さんはそれに反対だ。しかし2002年秋、彼女は遂に浩六さんを伴って済南へと旅立つ。ところが、高度経済成長の中国にあって、学院長の劉氏は伝統を顧みず新魯菜を提唱する有り様。そんな彼と対立した孟江さんは、彼女に感化され一緒に中国に骨を埋める覚悟をした浩六さんと一緒に自分の料理教室を開くことを決意するのだが、東京へ戻った際、浩六さんが脚を痛めてしまう。夫婦合わせて150歳になるふたり、直面する現実は厳しい。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
製作総指揮
磯部信夫
岡崎泰
プロデューサー
チャン・イー
立石篤
撮影
堀田泰寛
シュウ・シャン
録音
内海浩義
整音
濱田豊
音響効果
丸山孝之
照明
伴野功
チャン・キカイ
編集
リ・イン
宮近重徳
助監督
中村高寛
映像技術
佐藤喜彦
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