のんきな姉さん
劇場公開日:2004年1月10日
解説
禁断の関係を持ってしまった姉弟の愛の行方を描いたドラマ。監督は、本作が初の劇場用長篇作品となる『新任女刑務官 檻の中の花芯』の七里圭で、森鴎外の『山椒大夫』、唐十郎の『安寿子の靴』、山本直樹の『のんきな姉さん』を下敷きに、監督自ら脚本を執筆。撮影を「秋聲旅日記」のたむらまさきが担当している。主演は、「アイデン&ティティ」の梶原阿貴と「MPD-PSYCHO/FAKE」の塩田貞治。尚、本作は「夢で逢えたら」と同時公開された。2002年製作。
2002年製作/87分/日本
配給:スローラーナー
劇場公開日:2004年1月10日
ストーリー
クリスマスの夜、恋人・一男との結婚を間近に控えたOL・安寿子のもとに、暫く連絡を絶っていた弟・寿司夫から彼が書いた小説『のんきな姉さん』が送られて来た。それは、両親を失った姉弟の禁断の愛の物語。まさに、安寿子と寿司夫のことを綴ったものだった――。行き過ぎた愛情関係を止められないまま、寿司夫の子供を宿してしまった安寿子。しかし、彼女は弟への気持ちとは裏腹に子供の父親が彼であることを否定し、一男との結婚を決断する。やがて、現実と小説が交錯する中、安寿子は「あの子を理解してやれるのは私だけ」と、自殺をほのめかす寿司夫が待つ雪原へと急ぎ、彼を独り立ちさせるべく背中を押してやるのだった。